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エルノ平山高等学園殺人事件 -僕と俺の絶望的な殺シ合イ-

第7話 - 0章モノローグ　#7 寮の中

101

2025年11月14日

#折伽羅

#一応一次創作

#諸々注意

#-エル高-

#-僕俺-

葉曖麗奈　不定期

穂兎芽楼の部屋前

穂兎　芽楼

……丁寧に、僕の部屋…プレートあるんだね………〔少し呆れの入った笑いを零しながら、プレートを撫で〕

華斬　巧

あはは……ま、まぁ…ボク達の部屋もそんなものだから………

華斬　巧

多分、君が編入するって決まった時に色々と準備してたんじゃないかな？

華斬　巧

此処って、そういうところ充実してるし………

穂兎　芽楼

充実し過ぎて、今大変な事になっちゃってるけどね……

華斬　巧

あはは……何も返す言葉が無いなぁ………〔困った様に笑って頭を掻き〕

華斬　巧

……それじゃ、ボクはここらで失礼するよ…

華斬　巧

ゆっくり〜………とは言えないけど…ちゃんと休んでね〔と手を振り、自分の部屋まで歩いていって〕

穂兎　芽楼

何から何までありがと〜！〔お礼を述べ、部屋のドアを開ける〕

部屋の中

中は思ったより清潔で、体育館の様に鉄の匂いと死臭漂う空間じゃなかった事に、芽楼は驚く

少し大きい1人用のベッド、その横には勉強机机の上には鍵が置いてあった

そして下着やら替えの服等が入ったタンスと座り心地の良さそうなソファー

それに付属する形で低めの机が置いてあり、その前には砂嵐しか流れないテレビが置いてあった

その他、部屋の中にある2つの扉を開けてみたら

ひとつは風呂とトイレ

もう1つは備え付けキッチンだった

ある程度の用品ほ備えられていて、流石…と、普通なら感動しただろう……

だが、その中に異質なものが壁に設置されていた

モニター

普通ならまず無さそうなモニターを見て芽楼は顔を顰めた

ある程度部屋を散策した芽楼は、今日一日の疲労を取る為

その儘ベッドに横になり、眠りについた

翌朝、芽楼が起きると同時にモニターから音が流れる

エクス・エルノール

『皆様、おはようございます』

エクス・エルノール

『当機から8時のお知らせを致します』

気持ちの良い音楽を流しながら、エクスの無機質な声を聞かされ

昨日の事がフラッシュバックし、少しブルーな気持ちで朝を迎えた

穂兎　芽楼

………ぱぱっと外見だけ見たけど……

穂兎　芽楼

そういえば、机の引き出しは見てなかったな………〔そう思い立ち、ベッドから降りて早速引き出しを確認する〕

引き出しの中には紙とペン、それと工具箱と裁縫道具が入っており、付属して手紙が置いてあった

穂兎　芽楼

……(…嫌な予感しかしないけど………開けなきゃ、だよね…)〔そう思い、意を決して手紙を開く〕

手紙の内容はこうだった

『学園長からの差し入れとして、 "工具箱"、"裁縫道具"を皆様に支給』

『そして人体マップを用意致しました人体マップの方は「何処を殴れば殺せるか」「何処を刺せば瞬殺か」を事細かに記載しております』

『是非殺し合い生活にご活用ください』

………芽楼はその手紙をビリビリと破り近くにあったゴミ箱に丸めてシュートした

その後芽楼の足は衝撃的な事を告げられた……

全ての始まりとも言える、「体育館」へと向かった

…理由としては、そこしか知らないからであるのだが……

体育館

昨日見た体育館とは打って変わって、綺麗に清掃がなされていた

血の付いていた痕跡は流石に綺麗にとはいかなかった様だが…… 死体が座っていた椅子やその死体自体も片付けられていて、一般的な体育館、と言う印象を受ける

………あの光景を目にしていた芽楼からしてみれば、それすらも不気味でならないのだが……

そう思いつつ、体育館内を見ていると…

1人の男子生徒で、昨日不信感を持たれていた「徳咲雅夜」

その者が壇上に登って、何かを確認していた

穂兎　芽楼

え、えぇっと………

穂兎　芽楼

雅夜君、其処で何してるの…？〔少し怖がりつつも声を掛け〕

徳咲　雅夜

…………〔チラッと芽楼に視線を送り、その後すぐ壇上に目を向け〕

徳咲　雅夜

……見て分からねぇのか？調査だ

穂兎　芽楼

ちょ、調査？

徳咲　雅夜

機械人形が此処から出てきてたろ

徳咲　雅夜

何か仕掛けがあるだろうから…探しに来た、それだけだ

雅夜はそう言い終わると、チッと舌打ちを零して立ち上がり壇上から跳躍して床に着地する

徳咲　雅夜

………お前は、何しに来たんだ〔横目で芽楼を見やり〕

穂兎　芽楼

あ、えっと……そのぉ………〔気まずさでか、目を逸らし〕

徳咲　雅夜

……大方、此処以外の場所が分からねぇから、取り敢えず来たんだろ〔溜息混じりにそう言って〕

穂兎　芽楼

ゔっ………〔図星を突かれ、小さく呻き〕

徳咲　雅夜

………学生証、持ってんだろ？〔と自分の学生証を取り出して〕

穂兎　芽楼

あ、うん……一応………〔同じく学生証を取り出して〕

徳咲　雅夜

………………〔何かしらの操作をして、目的のものを開けたのか、その画面を芽楼に見せる〕

そこには「エルノ平山高等学園地図」と書かれた文字の下に、地図か浮かび上がっており

徳咲　雅夜

……学生証には予め、学園内の地図が入ってる………

徳咲　雅夜

地図を出す作業はタッチより音声入力の方が手っ取り早い………〔見せるのを辞め、学生証をポケットにしまい〕

穂兎　芽楼

そ、そうなんだ…………(随分と親切にしてくれるなぁ………第一印象の事は忘れた方が良いかも……)

穂兎　芽楼

……でも、音声入力ってどうするの？

徳咲　雅夜

従来のスマホと似た様なものだ

徳咲　雅夜

最近のは「Goo〇le」やら「S〇ri」やらだが

徳咲　雅夜

学生証の場合は「エルノール」ではんのうし、音声入力を受け付けてくれる……

穂兎　芽楼

エルノール……って、確か…

徳咲　雅夜

……機械人形の苗字に当たる名前だ

徳咲　雅夜

反応した時の声も、彼奴だな

穂兎　芽楼

そうなんだ………ありがとう、教えてくれて〔笑いかけ感謝を述べる〕

徳咲　雅夜

此処ら辺をうろちょろされるのは鬱陶しいこら教えただけだ〔他に調べたい所が出来たのか、そこに向かって歩いていき〕

徳咲　雅夜

………華斬が、全員を食堂に集めているらしい、お前も行け

穂兎　芽楼

そうなの？……雅夜君は？

徳咲　雅夜

行かねぇ、彼奴が誘いに来たが断った……

徳咲　雅夜

俺は俺で、此処を見て回る…後は知らねぇ

穂兎　芽楼

……でも、来た方が………

徳咲　雅夜

まずはお前が行ったらどうだ……"黒幕候補"だろ？

穂兎　芽楼

っ！！！

徳咲　雅夜

………分かったならさっさと行け、邪魔だ

穂兎　芽楼

…………………(…訂正、やっぱりこの人冷たい人だ)

そう考えながら、芽楼はトボトボと体育館を後にした

エルノ平山高等学園殺人事件 -僕と俺の絶望的な殺シ合イ-

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徳咲さんって、ツンがめちゃ強いけど優しい人なんやな部屋の中にまでモニターとか、常に監視されてる気して落ち着かねぇ、

葉曖麗奈　不定期

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