メイベル
昼休み、初等部の図書館へ行くと メイベルは棚の隙間でそう嘆いた。
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
メイベル
メイベル
ぬいぐるみの姿でいるときは 学校まで来れない。
だから私がいずれ使う 魔法少女道具の中に入って 喋っているわけだ。
メイベル
メイベル
メイベル
メイベル
なんでメイベルは私を 名前で呼ばず小娘と呼ぶの かしら……
雪見羽 結乃
メイベル
雪見羽 結乃
メイベル
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
メイベル
メイベル
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
メイベル
メイベル
メイベル
雪見羽 結乃
メイベル
メイベル
雪見羽 結乃
どうも意見が噛み合わない。 私はメイベルと話しててそう思った
私の考えはあまり人の道から 外れてはいない……と思う。
対してメイベルは、利害の一致で 行動していると思っている。
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
だけどそれが、戦場を自身の居場所としてきたメイベルの考え。
裏切りにとてつもないほどの憎悪を抱いているから、私のことも完全に信用はできないのかも。
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
そんなことを考えていたときだった。
ミシェル
ミシェル
雪見羽 結乃
ミシェル
雪見羽 結乃
私の後ろには、本好き少年の ミシェルくんがいた。
ミシェル
雪見羽 結乃
意外と、気づかれてないのかも。
私は安心すると同時に さっきのメイベルの言葉が引っかかっていた。
ミシェル
ミシェル
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
さっきのブツブツは彼に完全に 忘れ去ってもらおう。
私は直接聞いてみた。
ミシェル
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
ミシェル
ミシェル
雪見羽 結乃
私が返事をすると、少しおかしかったのかミシェルくんはくすっと笑う。
雪見羽 結乃
ミシェル
雪見羽 結乃
アリスとドロシーの服装について 話しているうちに
リーン…… ゴーン……
午後の授業を告げる鐘が 学院中に響き渡った。
2021年4月。
私が再び学校へ行く日が来た。
―中等部生徒として。
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
リリアーヌとは 初等部の4年から仲良くなった子。
4年から同じクラスになり、彼女は私と同じ幼稚園だったことに気づいていた。
そのノリで仲良くしようとなったのだ。
リリアーヌ
私が確認する前から、彼女は いつものような屈託のない笑顔で 私の肩に手を置いた。
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
リリアーヌ
リリアーヌ
新しいクラス…… 1年A組の教室に向かうと、 ドッと歓声が聞こえた。
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
階段教室の上の、空間がある窓際に人が集まっていた。
雪見羽 結乃
リリアーヌ
リリアーヌ
雪見羽 結乃
リリアーヌ
初めて聞いたワードを聞くように、 カタコトでアイヴィーさんの 名前を呼ぶ私に リリアーヌは酷く驚いた。
リリアーヌ
リリアーヌ
リリアーヌ
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
リリアーヌ
リリアーヌは、そんな私を 異質なものを見るような目で 見た。
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