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探偵

_私の助手になってくれないかな

夜白

…助手。

これは1種の賭けだ。

さあどう出る

夜白

へえ!助手か、いいよ!

夜白

今日から俺は君の助手だ!

夜白

よろしく名探偵!

マジかよこいつ…

探偵

そ、そう?

探偵

分かったわ。

探偵

こちらこそよろしくね

いや待て、 なんで私はこんなやつを助手にしたのだろうか

数秒前の自分を疑うぞ?

夜白

ところでさ〜

夜白

俺は君の助手なんだから、

夜白

名前ぐらい教えてよね〜

うっ…隠し通そうと思ってたのに…

もしかしてこいつ、案外鋭い…?

っていうか状況の飲み込み早過ぎない?

探偵

そ、そうね

探偵

確かに言い忘れていたわ

夜白

本当にただの言い忘れ〜?

やっぱ鋭いな?

探偵

うるさいわね

私もそろそろスルースキルを身につけるべきなんだろうか

探偵

私の名前は玲蘭。

夜白

レイラ…ふぅ〜ん

夜白

じゃあ、今日からレイって呼ぶね〜!!

探偵

れ、れい…?

夜白

そ。いいでしょ〜!

探偵

まあ呼び方は自由だけれど…

1週間後_

夜白

ほんとにぜんっぜん人来ないんだね

玲蘭

う、うるさいわよ

夜白

ほんとに探偵なの〜?

玲蘭

私だってなりたくてなった訳では…

だめだ、何故かこいつといると余計なことを喋ってしまう。

まさか、こいつの誘導か?

夜白

あ〜暇ー

夜白

ドーナツ食べたーい

んなわけないわ。

こんなことばっか言ってるやつが心理戦だなんて…少しでも可能性を考えた自分に笑えてくるわ

玲蘭

ねえ助手。

玲蘭

出会った時からドーナツの話ばかりだけど

玲蘭

ドーナツ好きなの?

夜白

えぇ〜!!

夜白

あったりまえじゃあないですか!

夜白

ほら俺、見るからにドーナツ好きな顔でしょ?

ドーナツ好きの顔ってなんだよ

玲蘭

そ、そう?

夜白

他にも他にも〜

夜白

ハーブティーとか〜…

玲蘭

案外気が合うわね

玲蘭

私はクッキーと紅茶が好きなのよ

夜白

えー!?

夜白

ドーナツとクッキーは全然違うよ〜!!

夜白

それにそれに、俺は紅茶じゃなくて

夜白

は・あ・ぶ・てぃ・い〜!

あんたと話が噛み合わないからこっちは共通点を見つけてあげたのに…

一体なんなのよこいつ…

ていうかそもそも私、まだ助手について全然知らないわね…?

現時点で名前と好きな食べ物ぐらい…??

あ、そうそう、たしかこいつ、 15歳_そう1年生なのよね

どうりで探偵事務所に軽々と入ってくるわけだ

入学したての1年生は本当に何も知らないのね…

あの日のことを…

ってか、1個差とはいえ私の方が先輩でしょーが。 敬語使いなさいよ、敬語を!!

夜白

そういえば、レイについての詳しい情報、これで初めてかも〜!

いやこちらこそだわ

夜白

ていうか、

夜白

俺の力試し事件、凄かったと思わな〜い??

玲蘭

こっちは最悪よ。

夜白

え〜

夜白

あれってどんな感じで解いたのー?

玲蘭

それは_

余白に綴る探偵小説。【END1】

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