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東リべ夢(cp要素なし) 口調、解釈違い注意

武道

(どうも、花垣武道です)

武道

(俺は今副生徒会長の鏡宮蛍さんに服の裾を掴まれて絶対絶命のピンチです)

武道

(いやなんで俺掴まれてんの!?え!?)

はぁ………

武道

(ため息吐いてるしさぁ!ねぇ!?)

武道

…あのぉ

武道

蛍…さん

武道

そろそろ裾を離して貰っても…??

…(睨)

武道

ぁ、なんでも無いデス…

武道

(怖っわぁぁぁ…)

武道

え?

呼び捨て、敬語とか要らないわ

武道

い、いやいや…流石にそれは!

これは命令よ?

私敬語って苦手なの

距離感があってね、ちょっとだけ嫌になっちゃう

武道

そう…なんだ、蛍

…ふふっ

武道

(あ、笑った)

武道ちゃんはわかる?

自分が自分じゃなくなっていく様な感覚

武道

え?

わからない?

武道

まぁ、はい

まぁ、確かに

ゴロゴロしながらポテチを食べて日々補習や万次郎ちゃんのご機嫌に苦しむ様な

武道ちゃんにはわからないわよね

武道

うぐ…(当たってんのがなぁ…)

武道

そ、そういう蛍はどうなん、だよ…?

ぎこちないわねぇ笑

…私はねぇ

あるのよ〜、何なら今もね

武道

え?

あ、安心してちょうだい

武道ちゃんのせいじゃないの

あのシスコンのせいよ

武道

シスコンって…洸さん…ですね

えぇ

洸ちゃんったら…

ホンッットに自己中なのよ!?

そう蛍が言った途端に勢いよく立ち上がった

武道

えぇ!?

私の意見なんて二の次!いっつも自分のしたい事ばっかり!

勿論感謝もしてるわ?だけどよッ!

その感謝を打ち消すレベルに自己中な人なのッ!

自分の好きなものは全部私も好きだって思ってるし!

武道

こ、公園だから静かに

そういうとはっとした表情をして 蛍はベンチに座り直した

ご、ごめんなさいね

少し気が立っちゃったわ

武道

いえ…

武道

えっと、…何かあった?

何かって?

武道

…俺から見たらだけど

武道

蛍ってその…

何?

武道

…相当なブラコンじゃん?

………え?

……え?

…え?

自覚が無かった…だと…??

…最悪

あぁ…ホントに…

………

…私そんなにブラコンオーラ全開だった?

武道

…まぁ、…はい

10段階で言うと?

武道

…8

…………他の子もそう思ってるの…?

武道

少なくとも東卍のメンバーは…

……チッ

武道

(え、舌打ち?)

そりゃあね、

世界で一人だけの兄よ?大切に思ってるわ

…だけどね

何となくだけど…

劣等感?ってやつかしら?

何となく嫌になっちゃうの

武道ちゃんはそういうのはある?

武道

ま、まぁ

武道

一応、ある…かな

そ、

私はねぇ

やっぱり妹だからかしら?所有物扱い?

武道

所有物って…

主人の好きな様に着飾られて

好きな様に表情を変えられて

飽きたら捨てられる所有物。それが私

武道

さ、流石にそれは…

私が好きでこの、鏡写しの容姿に産まれたと思う?

武道

……

冗談よ

武道

真顔で冗談言わないでくださいません???

ふふっ

私もう帰るわ

武道

え?

早う帰らないとお姉様の機嫌が悪くなっちゃう!

武道ちゃん、付き合わせちゃってごめんなさいね

今度日向ちゃんとか連れてうちに来て、お詫びするわね〜

武道

いやいや!お詫びだなんてそんな…

武道

(俺だけじゃなくてヒナまでも…さすがお嬢様)

良いのよ

私がやりたくてやるんだから

じゃあね

あと

武道

蛍が振り返り口元に微笑を浮かべながら言葉を続ける

「お嬢様」にもお嬢様なりの

悩みや苦労もあるのよ〜

武道

え???(心読まれた…??)

あらっ、心なんて読んでないわよ?ふふっ

武道

いや…

武道

明らかに読んでるでしょーがッ!?

子供

ままー、あのお兄ちゃんの声おっきぃ〜

母親

しっ、見ちゃダメよ!

奈々

ほら逃げない!仕事!

ひぃぃ…

ただいま

蛍ちゃん!

お帰りなさ〜い!♪

奈々

あ、こら!

奈々

…!

まるで数年ぶりに飼い主を見つけた飼い犬の様に洸が蛍に抱きつく

洸の細い身体に幻覚で犬の耳としっぽが見える程だ。

これは至っていつもの事だ、けど

その時、蛍の表情はいつもと違い何処か浮かなく暗かった

ほんの少しの口元の微笑みも無い、 それに髪のせいで私と目が合わないし…

……

すると蛍は洸の肩に手を置き、少し押して距離を取った

きょとんとした洸が蛍の顔を覗き込もうとした瞬間

蛍が近くにあった花瓶をゆっくりと両手で胸元にまで持ち上げた

ガシャン

奈々

蛍!?

え…

大きな音が鳴りそこからは一瞬で、

ガラス製の花瓶は割れ、破片と水が飛び花は萎れた

私が蛍の方に寄ろうとしたら、蛍が口を開いた

嫌い

はっきりと、凛とした…しかし何処かあどけない声で

表情はただ無表情で

お使徒やで軽やかな立ち住まい

作られたばかりの人形の様にただそこに居る

そういうのが自然な程に

奈々

……

…お姉さ…いや

古部

席を外して頂戴、ここは僕に任せて

ごめんね、家族のいざこざに巻き込んで

奈々

…わかったわ

奈々

怪我はしないで、アンタの親父に怒られるのは勘弁よ

そう言い私はドアに向かう

あぁ、あの餓鬼があんな剣幕で言うのだから

兄妹喧嘩なんかでは片付けられない様な事が起きるに違いない

奈々

(各班に連絡を入れないと…)

奈々

(でないとヤバい…)

NEXT…Episode 2「鏡に亀裂が入った日」

投稿日…未定

街の生徒会長はただのシスコン!?

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132

コメント

18

ユーザー

誰でも鬱憤も溜まるわ… それが人形であっても… 今回は感情の爆発かなぁ 楽しみだ!!!!

ユーザー

古部〜〜〜〜〜〜お疲れ様〜〜〜〜〜〜!!!蛍ちゃんが悩みを話せる相手が武道しか居ないって言うのが……その……もう……(多分居るんだろうけど予定あったのが武道しか居ないと信じたい)

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