8月1日
蒸し暑く照らされる太陽の光
うるさく鳴く蝉の声
もくもくと膨らむ入道雲
その先に見える澄んだ青色の空
少しかいた不快な汗で目が覚める
そして隣で寝ていたのは、
本来見えないはずの、私の二重人格、
奏という存在だった
でもそれは、"実体を持って、そこにいる"
そしてとても不思議で特別な夏が始まるのであった…
つむぎ
え、もしかして、
つむぎ
奏?
かなた
ん…
かなた
おはよう、紬
つむぎ
どうして、
かなた
不思議だよね、僕たちが会えるなんて
つむぎ
不思議だね…
でも、会いたかった
でも、会いたかった
かなた
僕も体がもらえるなんて…
つむぎ
…
つむぎ
だ、だよね〜
つむぎ
今日、どうする?
つむぎ
どこか出かける?
かなた
それいいかも!
かなた
知ってる?
かなた
海中列車ってのがあるんだって!
つむぎ
なにそれ!聞いたことないかも…
かなた
行ってみない?
かなた
僕一人じゃ、行けないと思うし
かなた
元々、行けなかったんだから…
つむぎ
…!
つむぎ
うん!もちろん!
つむぎ
せっかくの夏休みだし!
かなた
じゃあ決まり!
かなた
ついでに二人旅でもする?
つむぎ
わぁ!いいね!
かなた
そうと決まったら準備していこう!
つむぎ
う、うん!
そして私たちは着替えて、荷物をリックに詰めた
そして海中列車について調べた
どうやら近くにある海の中を通ってる列車だとか…
かなた
よし、用意はどう?
つむぎ
うん、ばっちり!!
かなた
じゃあいこうか
つむぎ
うん!!
そして私たちの特別な夏が始まろうとしていた…