……彼との出逢いは何年前やったやろか? ふと報告書などの書類をやっていた時、そう思った。
……あ、それは…
丁度、“8年前の冬”やったな。
「___仲間が増えるゾ!!!」 会議室にて、嬉しそうに声を上げてそう言うグルッペンから全ての始まりであった。 こんなに嬉しそうなのは戦争以外に珍しい…と俺はオスマンと共にそう思いながらそいつらが来るのを少しの期待を胸に待っていた。
……最初は、騒がしい奴だった。 その騒がしい奴は扉を開けるなり 「失礼します!!!」 と大きな声を出して俺らを緊張ではなく好奇心の塊のような目をして中に入ってきた。 今や金髪に染めて見ることが出来ない茶髪に水色の瞳で 又もや大きな声を上げてこう言い放った。
「コネシマです!!宜しくお願いします!!」
…五月蝿い奴が来たなぁ、と俺はオスマンと共に苦笑を浮かべた。
のちに彼が陸軍大将を務めることなど知らず 俺らは宜しくとそれだけ彼に言葉をかけた。
……次は、東の国出身の者やった。 今は詳しいが昔の俺は滅多にその出身の国の人と会うこともなく、最古の文明が続く国しか把握していなかった為、彼のことを少し興味深く見つめていた。 ……白い軍服を身につけ、口には何故か赤色のバッテンがあるマスクをつけているそいつは俺らに向かい礼儀正しくお辞儀をすると
「ひとらんらんです、宜しくお願いします」
と、それだけ言った。
…待って??最初の奴と差が激し過ぎません?? 口には出さなかったが俺はツッコミをする。 だって、最初はすっごく騒がしい奴やったってのに次は礼儀正しい奴やで? まぁええけど、ええけどさ??? …ま、まぁ、彼も見た感じ常識人みたいだし、良き友にはなれるだろう。 少しだけ彼に期待をし、最後の奴を待った。
……そして、最後の奴ってのは
「どうもぉ、僕ですぅ、鬱ですぅ」
__まさに、俺の嫌いなタイプを重ねあった人であった。 へらへらと笑いながらも 彼は服がところどころ乱れており、髪もぴんぴん跳ねている。 しかも女物の香水の匂いが彼から出ており、余計に印象が悪くなる。 …最悪、大っ嫌いな奴来た…と思いながらも そいつに顔を引き攣った。
…これが、印象が他の奴よりか酷かった 「大先生」との出逢いだった。
__まぁ、まさか、こんな苦手なタイプやった人が グルッペンと並ぶ程の必要な“大切な人”へと変わってくるのはこの時の俺は知るよりも無かっただろう。
不知火
不知火
不知火
不知火
不知火
コメント
6件
そうかなぁ…ま、あざっす((
変じゃないやーん!!さすしらぁ!!