テラーノベル
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みはる
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スマホを拾った。
持ち主の名前も知らない。
顔も知らない。
そのスマホのメモ帳には「送信しなかったメッセージ」 が50件くらい残ってる。
しかも、全部同じ一人宛て。
スマホを警察に届ける前に最後のメモを読む。
そこには、「もしこれを本人以外が読んでいたら。」
から始まってる。
続きには、
「このスマホを届けてくれた人へ。 あの人には、何も伝えないでください。 あの人は、自分を責める人だから。」
と、書いてある。
相手が誰かも知らない。
でも、その一文だけで
「この人、最後まで相手のことを守ろうとしてたんだ。」
ということがわかる。
そしてスマホを閉じる。
もう一回だけメモ帳を開く。
最後のページには、一行だけ。
「今日は夕日がきれいだった。 あの人にも見せたかった。」
持ち主は誰を想っていたのだろうか。
コメント
1件
うわ……これ、めっちゃ切ない。拾ったスマホのメモ帳、しかも「送信しなかったメッセージ」って設定だけで泣ける。最後の「夕日がきれいだった」の一文が、どうしても届かなかった想いを全部背負ってて、胸がぎゅってなった。持ち主の優しさが痛いほど伝わってくる。第1話からこんなに重くて繊細な空気、すごく好きです。続き、気になるけど、この余韻のままでもいいなって思えるお話でした🌙