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【🚪 ガチャッ】
【バフッ】
帰宅後、カバンを放り投げ座面部分が長く造られた丈夫で固い耐久性のあるソファーの上で横になった.
1度横になると、起き上がるのさえ面倒くさく感じる.
とにかく眠い. 今目を閉じれば1分もしない内に夢の世界へ行けるだろう.
僕は何度も首の位置を変え1番楽な体勢を探し、漸く楽な角度を見つけたと思えば
【📱 カッコン】
メッセージの通知音がスマホから鳴った.
𝗧𝗛 .
もぅ眠いのに、 はぁぁ ~ 今ベッドで横になれたら最高に気持ちいいだろうなぁ~
時刻は22時30分 大きくため息を吐きながら、放り投げられたカバンを再び手に持ち ミンジェ から送られた店の住所を確認し家を出た
【🚕 キキッ】
家の近くでタクシーを捕まえると、中年の運転手にスマホで住所を見せそこへ向かうように伝えた.
強烈な眠気が瞼に押しかかり、店まで30分近くかかると運転手が言うので寝て待つことにした.
𝗧𝗛 .
𝗗𝗿𝗶𝘃𝗲𝗿
𝗗𝗿𝗶𝘃𝗲𝗿
𝗧𝗛 .
𝗗𝗿𝗶𝘃𝗲𝗿
𝗧𝗛 .
やっばい、中途半端に寝たせいで余計眠くなっちゃった... 体も重いし
メーターに表示された81000ウォンの料金をカードで支払い終え、カードを財布にしまってると中年のおじさんが何故か僕を見ていた.
𝗧𝗛 .
𝗗𝗿𝗶𝘃𝗲𝗿
𝗗𝗿𝗶𝘃𝗲𝗿
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗗𝗿𝗶𝘃𝗲𝗿
𝗧𝗛 .
𝗗𝗿𝗶𝘃𝗲𝗿
𝗧𝗛 .
【🚕 ガチャッ】
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗗𝗿𝗶𝘃𝗲𝗿
𝗧𝗛 .
領収証を受け取りタクシーを降りると、寝ていて気づかなかったが目の前にはネオン色に店内が光り同世代の若い男女が列をつくっていた.
店の入口には全身黒のがたいのいい男が立っていた.
すっかり普通の飲食店を想像していた僕は、運転手が道を間違えたのでは無いかと不安になり 道路が混雑し、まだ後ろに止まっている乗ってきたタクシーの運転席の窓を叩いた.
𝗗𝗿𝗶𝘃𝗲𝗿
𝗧𝗛 .
𝗗𝗿𝗶𝘃𝗲𝗿
𝗗𝗿𝗶𝘃𝗲𝗿
𝗧𝗛 .
此処どう見てもクラブだ. まじかぁ、すっかりご飯食べてのんびり話す感じだと思ってたけど
クラブって....絶対怖い人じゃん、 もしかして、巫山戯て面白半分で仕事の話したとか??
どうしよぉ、来ちゃったしなぁ.. ミンジェ にも「着いた」って連絡送っちゃったし、入るしかないよなぁ
なかなか店に入ろうとしない僕を見て運転手のおじさんが声をかけてくれた時、
𝗠𝗝 .
𝗧𝗛 .
𝗠𝗝 .
𝗠𝗝 .
𝗧𝗛 .
𝗠𝗝 .
𝗠𝗝 .
ミンジェ に肩を組まれ全身黒の男性と長い列の横を通り店の中へと進んだ.
【🎶 ~】
𝗧𝗛 .
𝗠𝗝 .
𝗧𝗛 .
𝗠𝗝 .
𝗧𝗛 .
𝗠𝗝 .
𝗧𝗛 .
週末のクラブは人がいつもより多いらしく、腰を振ったり酒の入った瓶を片手に掛け声を叫ぶ人達の間を通りながら広い店内を歩き回った.
僕は下を向きながら ミンジェ の後ろを離れないように引っ付き、ティッシュが沢山落ちている地面を見つめた.
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗠𝗝 .
上を向くと1階より人が少し少ない2階があり、ソファーに座ってる人や同じく踊ってる人達が見えた.
𝗠𝗝 .
2階ではソファーに座る少し金持ちそうな人達がテーブルに置かれた光るワインクーラーを囲んで居た.
どうしたら良いか分からず、とりあえず男達にお辞儀をして ミンジェ が座る隣に腰を下ろした.
𝗠𝗝 .
𝗠𝗝 .
目の前に1人の男から酒が半分程入ったグラスを渡され、飲めない僕はテーブルに置いて辺りを見渡した.
1階エリアで1番明るく高い所ではDJの男性2人が立って居て、近くの人達はスマホで2人を撮影していた.
𝗧𝗛 .
𝗠𝗝 .
𝗧𝗛 .
𝗠𝗝 .
𝗧𝗛 .
1番人気のクラブのVIP席って、やっぱり金持ちなんだ.
VIP席と聞いて余計になんだか落ち着かない.
辺りを見渡したり ミンジェ を通じて色んな人と話していると、10分程してから男性1人が奥から戻って来た.
【🪑 ガタッ】
𝗧𝗛 .
𝗠𝗝 .
男の姿が見えると ミンジェ はソファーからいきなり立ち上がり男の方を見て笑顔で挨拶をしだした.
状況を把握出来て居ない僕だったが、とりあえずゆっくり立ち上がり後ろから覗くように顔を出した.
せめて顔だけでも確認しようと思ったけど、店内の照明で暗いところと明るい所があり、男はちょうど暗い所に立っているせいで顔の確認は難しかった.
それでも、目を凝らしていると
𝗦𝗚 .
𝗦𝗚 .
男が僕を指さしながら「後ろに隠れてる子」と言ってきた.
突然指をさされ驚いた僕は肩を跳ねらせ慌てて前へ出た.
その時、
𝗧𝗛 .
音楽に合わせて動き出したブルーとレッドのスポットライトが交差しながら、男性を照らした.
ガイルカットされた黒髪に、高く筋の通った鼻.そして薄い唇.
目元に少し皺を作りながら、笑顔で話す男を見た瞬間. 時間が止まったように感じた.
彼があまりにも整った顔をしていたというのもあるが、それ以上に目の前に立つ その男が今注目されている若手人気俳優 カン ソギョル だったからだ.
𝗦𝗚 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
たどたどしい挨拶をすると、ソギョル さんは低くはっきりとした声で笑いはじめた.
𝗧𝗛 .
𝗠𝗝 .
𝗠𝗝 .
𝗠𝗝 .
𝗧𝗛 .
𝗦𝗚 .
ソファーの真ん中に座る ソギョル さんの周りは賑やかで楽しそうで 近寄り難い感じだったから端の方で水を飲んでいたら、横目で ソギョル さんを見た時目が合った.
慌てて目を逸らしたけど、なんだか感じ悪いって思われるのが怖くなって、直ぐ振り返って軽いお辞儀をした.
𝗦𝗚 .
すると、ソギョル さんはお酒の入ったダブルウォールグラスを片手に、周りに集まっていた人達の間を抜けて隣へ移動して来た.
𝗦𝗚 .
𝗧𝗛 .
𝗦𝗚 .
𝗦𝗚 .
𝗧𝗛 .
数分前から渡されたきり一口も口をつけず放置していたグラスを手に持った.
え、何、この空気....
グラスを手に持つと、 ソギョル さんは笑顔でこっちを見て目を離さない.
どうすれば良いか分からず 飲めってことだと思った僕は、ライトで青色に光り揺れる名前の分からない酒を見つめた.
𝗧𝗛 .
苦いのが苦手な僕は、酒やコーヒーが好きじゃなかった. だから自分がどれ程で酔うかも分かっていないので変な緊張から 軽く唾を飲み込み、手に汗を感じつつもグラスの縁に口をつけた.
𝗧𝗛 .
𝗧𝗛 .
喉が痺れるような感覚. 甘い味かと思えば直ぐに苦味が襲って来た.
口に含んだ量を飲み干すと、咽ながらグラスを置いた.
顔を顰めた僕を見て ソギョル さんは楽しそうに笑っていた.
𝗦𝗚 .
𝗧𝗛 .
𝗦𝗚 .
𝗧𝗛 .
𝗦𝗚 .
そう言うと ソギョル さんは持っていたグラスの酒の残りを流し込むように飲み干した.
口元から少し垂れそうになった酒の雫を親指で拭う.
𝗦𝗚 .
𝗦𝗚 .
𝙏𝙤 𝙗𝙚 𝙘𝙤𝙣𝙩𝙞𝙣𝙪𝙚𝙙 ⇢⇢