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映画の中
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
楓(かえで)
颯太(そうた)
映画の中の私の質問に、 みんな釘付けになっているのがわかる。
そして突然、2人は黙り込んでしまった。
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
颯太(そうた)
颯太(そうた)
楓(かえで)
楓(かえで)
なんだか、怪しいと思った。
私は、手の中がジンジンと熱くなり、やがて汗でびしょびしょになるのを感じる。
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
楓(かえで)
楓(かえで)
そういうと、楓は下に落ちていた皆が書いた紙を全部拾い上げた。
こんなに焦っている楓を、初めて見たかもしれない。
普段、どんな怖い場面に出くわしても、こんなに焦らないのに。
私は非常に違和感を覚える。
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
楓(かえで)
楓(かえで)
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
楓(かえで)
羽衣香(ういか)
バッッッッッ
私は無理やり、楓から紙を奪う。
そして、迷わず私はクシャクシャになった紙を広げる。
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
「颯太くんは、いつ私のものになりますか?」
羽衣香(ういか)
楓(かえで)
楓は、酷く動揺している。
ドクッ ドクッ ドクッ
私は、自分の心臓が早くなるのを感じて、 苦しくなる。
羽衣香(ういか)
楓(かえで)
楓(かえで)
そして、私はもう1つの紙を広げる。
颯太の字だ。
「羽衣香と楓の二股はいつまで続けられますか」
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
楓と颯太の紙への回答にも、 それぞれ真っ赤な血で✕と書かれていた。
それよりも、私は楓と颯太に書かれている質問の内容に、理解が出来ずにいた。
...いや。 本当は、理解したくなかったのかもしれない。
言葉じゃ表せられないほどの怒りが、 込み上げてくる。
羽衣香(ういか)
颯太(そうた)
颯太(そうた)
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
楓(かえで)
羽衣香(ういか)
そして、ここでいきなり映画館の音が聞こえなくなってしまった。
その続きは、映像のみ流れている。
楓(かえで)
颯太(そうた)
楓と颯太が話しているのを見て、 胸が締め付けられる。
映画の中で二股していることもあり、もしかしたらと思うと心臓が鳴り止まない。
イッシー
イッシー
羽衣香(ういか)
イッシーの言葉で、 私達の視線の先はまた映画に戻った。
映画の中
羽衣香(ういか)
楓(かえで)
映画の中の私たちは、話し合っている。
口論になっているのか、仲直りするために話し合っているのかはわからない。
羽衣香(ういか)
そして、私が黙り込むと
そばに落ちていた岩で
楓を殴り殺した。
ドンッ!ドンッ!ドンッ!
私は楓のことを、何度も何度も殴り殺していた。
羽衣香(ういか)
ドシャッ!
そして映画の中の私は、 返り血に染まり真っ赤になっている。
楓(かえで)
それを見た颯太くんが、酷く脅えている。
颯太(そうた)
颯太(そうた)
なんて喋っているかはわからない。
だが、映画の中の私は真っ赤に染まった岩を、また颯太くんに振りかざした。
颯太(そうた)
颯太(そうた)
そして、2人とも、
動かなくなった。
午前 0:00
そして視点が変わり、時計は午前0:00を指していた。
羽衣香(ういか)
皆、死んでる。
私は、ゆっくりと立ち上がり、靴を脱ぐ。
丁寧に、靴を揃えて、そして
屋上から、私は飛び降りた。
ビーーーーーーーーーーーーー
そして、不気味な音と共に、映画が終わった。
羽衣香(ういか)
颯太(そうた)
楓(かえで)
イッシー
全員が、沈黙に包まれていた。
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
余りにもリアルすぎる映画に
私達は、言葉も出なかった。
楓(かえで)
イッシー
颯太(そうた)
颯太は何か言いたげだったけれど、言葉が出ないという様子だった。
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
この空気に耐えらなかった。
私たちは荷物を持ち、不気味な映画館を後にした。
そして、家に帰ることとなった。
自宅
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
ドキッ
私は、 楓と颯太が浮気していたことを思い出していた。
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
22:30
イッシー
羽衣香(ういか)
イッシー
羽衣香(ういか)
イッシー
イッシー
羽衣香(ういか)
イッシー
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
イッシー
ドキッ
映画の内容と少し被るようで、私はドキッとする。
羽衣香(ういか)
イッシー
イッシー
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
イッシー
イッシー
イッシー
羽衣香(ういか)
イッシー
羽衣香(ういか)
イッシー
イッシー
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
イッシー
イッシー
ドキッ
私は、自分の心臓の音が大きくなるのを感じる。
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
イッシー
イッシー
羽衣香(ういか)
イッシー
イッシー
羽衣香(ういか)
イッシー
イッシー
イッシー
ドクッ...ドクッ...
羽衣香(ういか)
頭が真っ白になって、言葉が出ない。苦しい。
イッシー
イッシー
イッシー
イッシー
イッシー
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
私は脳裏に、 今日の映画の時の楓を思い浮かべていた。
イッシー
イッシー
イッシー
羽衣香(ういか)
イッシー
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
イッシー
イッシー
羽衣香(ういか)
イッシー
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
イッシー
私自身も、何がどうなってるのか全く分からない。
でも、
このモヤモヤする気持ちを、何とかしたい。
もう一度、現実世界であの大学の屋上に行ったら、何かわかるかもしれない。
そう願い、私はあの大学へと向かった。
大学
羽衣香(ういか)
久しぶりに走ったからか、息が続かない。
イッシー
羽衣香(ういか)
イッシー
イッシー
羽衣香(ういか)
屋上 23:15
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
私は耐えられなくて、すぐに飛び出そうとする。
イッシー
コソコソっと、イッシーが小声で言った。
羽衣香(ういか)
イッシーの言う通りだと思った私は、決定的瞬間まで待つことにした。
楓(かえで)
楓(かえで)
颯太(そうた)
颯太(そうた)
楓(かえで)
颯太(そうた)
颯太(そうた)
楓(かえで)
楓(かえで)
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
全然気づかなかった自分自身にイライラする。
そして、楓にも。颯太にも。 言葉にならない怒りが込み上げてくる。
楓(かえで)
颯太(そうた)
颯太が、楓にキスをする。
ズキッ
怒りが込み上げて、苦しい。 息ができない。
イッシー
羽衣香(ういか)
イッシーの言葉を聞いて正気を戻した私は、一目散に飛び出る。
羽衣香(ういか)
楓(かえで)
颯太(そうた)
私の声を聞くと、2人は一斉に振り返る。
羽衣香(ういか)
颯太(そうた)
颯太(そうた)
颯太が声を荒らげる。
イッシー
イッシー
颯太(そうた)
楓(かえで)
楓(かえで)
楓も慌てている。 まるで、映画の中の楓と一緒...
羽衣香(ういか)
楓(かえで)
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
楓(かえで)
楓(かえで)
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
楓(かえで)
楓(かえで)
楓(かえで)
羽衣香(ういか)
私は楓の豹変っぷりに、とてつもなく驚いた。
颯太(そうた)
颯太(そうた)
イッシー
イッシー
颯太(そうた)
イッシー
イッシー
イッシー
羽衣香(ういか)
イッシーからの告白に、私は少し戸惑う。
羽衣香(ういか)
イッシー
羽衣香(ういか)
颯太(そうた)
イッシー
羽衣香(ういか)
私が好きだった颯太は、もうどこにも居なかった。
颯太(そうた)
イッシー
颯太(そうた)
颯太(そうた)
颯太(そうた)
イッシー
イッシーが、黙ったまま怒りで震えている。
颯太(そうた)
颯太(そうた)
羽衣香(ういか)
イッシー
イッシー
イッシーは、颯太のことを殴ろうと拳を振りかざす。
その瞬間だった。
ドンッ!!!!
重たい、鈍い音が日々渡った。
羽衣香(ういか)
イッシー
楓(かえで)
勢いよく颯太がイッシーのこと突き飛ばしたせいで、段差の角にイッシーが頭をぶつけた。
そして、イッシーは
動かなくなった。
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
イッシー
私がすぐ側に駆け寄り、体を揺らす。
だが、応答はなかった。
颯太(そうた)
颯太(そうた)
流石に、颯太も動揺している。
楓(かえで)
楓(かえで)
羽衣香(ういか)
楓(かえで)
楓が、私に指を指しながらそう言った。
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
楓(かえで)
楓(かえで)
楓(かえで)
違う。
颯太は、私のモノだ。
羽衣香(ういか)
楓(かえで)
楓(かえで)
楓(かえで)
あー......イライラする......
楓(かえで)
楓(かえで)
何言ってんだ...この女........
楓(かえで)
颯太(そうた)
颯太(そうた)
よくも、私の....大事な友達を.....
楓(かえで)
殺してくれたよね....
私の大事な、颯太まで奪っておいて。
楓(かえで)
私がアンタを
殺してやる
羽衣香(ういか)
ドンッ!!!!!!!
楓(かえで)
ドンッ!ドンッ!ドンッ!
楓(かえで)
私は動かなくなった楓に馬乗りになり、楓の事を夢中で殴った。
振りかざす腕が、止まらなかった。
颯太(そうた)
ドシャッ...
顔に何か付着したが、そんなこと気にしない。
颯太(そうた)
颯太くんが、腰を抜かして私のことを見ている。
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
颯太(そうた)
颯太(そうた)
羽衣香(ういか)
颯太(そうた)
ドンッ!!!!
颯太(そうた)
バタンッ....
颯太(そうた)
そして、2人とも
動かなくなった。
0:00
羽衣香(ういか)
ボトッ.....
私は、何かを落としたことに気づいて、足元をみる。
羽衣香(ういか)
足元には、真っ赤に染った岩が落ちていた。
そしてようやく私が、楓も、颯太も殺してしまったことに気がついた。
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
羽衣香(ういか)
苦しくなって、息ができない。
涙が....止まらない........
羽衣香(ういか)
こんな世界で生きていても...意味が無い...
羽衣香(ういか)
私はそう思い、自殺だと分かるため靴を丁寧に揃えて
屋上から飛び降りた。
数年後
モモ
ミサキ
ミサキ
ハル
ハル
ミサキ
モモ
モモ
ミサキ
ミサキ
ハル
ハル
モモ
ミサキ
ハル
モモ
モモ
ハル
ミサキ
ミサキ
ハル
モモ
モモ
モモ
モモ
ハル
ハル
ミサキ
ミサキ
ハル
ハル
end