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主
主
主
主
主
青
青
最初は笑っていた
でも___
楽屋の中でもう1人の自分が自然に笑いながら座っている姿を見た瞬間
胸の奥がざわりとした
あお
スタッフさんに手を振ったのは
もう1人の僕
その声にスタッフさんは微笑む
モブ
あお
本物の僕が隣にいるのに誰も違和感を覚えない
青
いつものテンションで言ってみた
けれど
誰もこちらを見ない
まるで自分の声だけが空気に溶けて行くみたいだった
休憩中
あお
aki
mz
pr
pr
あ、prちゃん、それ僕じゃない
青
見た目は同じ
声も同じ
でも
中身が違うんだ
なのに
なのに、
だれも気づかない
、
偽物の僕とprちゃんの目が合う
一瞬だけ偽物の僕の瞳が何かを測るように
冷たく光った気がした
でも、すぐにいつもの笑顔で言う
あお
pr
aki
mz
あぁ、うまいな。
あいつは
「みんなが求める青」
を完璧に演じてる
夜帰り道
青
返事は風の音だけだった
それからはまるで霧になったみたいだった
配信アプリにログインしようとしても
「IDが存在しません」
と表示してされる
スマホのグループラインも
自分の名前だけ消えていた
楽屋に行けば偽物の僕が
自分の笑い方を完璧に真似している
しかも
前よりももっとみんなに愛されているように思えた
あお
pr
あお
あお
__そんなふうに
「自分がいつもやっていたこと」
まるで最初からそっちがやっていたかのように
奪われて行く
pr
pr
あお
あお
pr
ふと携帯の写真フォルダを見てみる
師匠が写っていない写真があった
いや、あったはずなんや
撮ったとき確かにいた
でも__
そのに写ってたのは
偽物の師匠だけだった
pr
夜mzとの会話
pr
pr
mz
mz
mz
mz
mz
pr
pr
mz
mz
誰もいない部屋
青
声が震えた
でも涙は出なかった
出したら
もう自分が
「誰か」
さえもわからなくなってしまうから
僕は鏡の前でそっと笑った
あお
あお
あお
主
主
主
主
主
主