とある魔法使い達

空間輪転魔法を破る方法、

それは1層と6層を繋ぐ境界線を同時に攻撃し、

魔法を“壊す”こと。

とりあえず、ないくんと二手にわかれ、

俺は1層、

ないくんは6層の方を攻撃することになった。

耳元のイヤホンからないくんと無線で繋がっている。

光系は正直得意では無い。

俺の得意魔法は炎だから正直イメージが難しかった。

…………ま、やるしかないってことで。

眩しく鋭い光が壁を突き破った

目を開けた場所は先程とは違う場所だった。

何かが光っている。

その青い光を纏う“何か”の周りには囲うように 防御結界が張ってあった。

ここはどこだろうか。

そもそも安全なのか………？

黒いフードの下から青い髪が覗いた。

表情は至って優しく、

何を考えているのかよく分からなかった。

腹が立った。

頼ってくれないこと、

何も相談しないこと、

裏切ったこと、

全部全部。