そっかぁ…ジミナ辛いんだね…

そりゃあ、大好きな人が苦しんでるんだから…

僕は…許さない…

《コンコンッ》

いつも通り、悲しめな声で彼を呼ぶ

いつも通り、悲しい声で返ってくる

いつも通りのやり取り。

ん？

ジミナがいつもより元気ない気がする…

どうしたんだろう。

ダメだよ…

テヒョンアに話せない。

お前の記憶が戻ったっていうのが、 信じられないんだから。

嘘…お前の事だよ…

そうだよね。

記憶がなくても、お前はお前だからね

でも今は、 『記憶のないテヒョン』 じゃなくて、 『記憶のあるテヒョン』 だから。

お前に聞くのが怖い。

ジョングガには、 『ヒョンの手で終わらせてください』 って言わらだけど。

何をどうやって終わらせればいい？

テヒョンの記憶がないフリを 終わらせたらいいの？

僕が苦しむのが終わればいいの？

ほかに何か終わらせなきゃいけないものでもあるの？

でも…テヒョンアの記憶が戻っているのがもし、事実だったら

それはハッキリさせなきゃ…

怖い。怖い。

でも、聞かなきゃ…

聞くんだっ！！！

黙り込んだテヒョンア。

それと

心配してた表情が

暗く…無表情になった…

声を掛けた…

そしたら

声のトーンが一気に下がった。

それは、僕がジョングガとの 関係を持ってテヒョンアにバレた時みたいに

ドスの効いた、怖い声。

ジミナは 辛かった？