テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
あと少しで誰もが夢の中に行くだろう時間帯 ヴィレシアは寝なから本を読んでいるレモンの胸に顔を埋めていた。
レモン
レモン
レモンはそっと本を閉じヴィレシアの頭を撫でながら言った。
ヴィレシア
レモンはくすくすと笑いながらそっとヴィレシアの頭にキスをした。
レモン
レモン
ヴィレシア
ヴィレシアはレモンの胸に頭をぐりぐり擦り付けながら否定した。
レモン
レモン
その瞬間ヴィレシアの体温が跳ね上がった。
なんでだろう、レモンの言葉ひとつでこんなにも心臓が跳ね上がるなんて。
私がレモンに抱きつくのは、レモンが私のものだと、誰にも渡したくないと無意識に思っているからだろうか。
レモンの胸の奥から聞こえるとくんとくんという穏やかで優しいリズムがヴィレシアの体を侵食していく熱と心臓の音をより際立たせた。
レモンの薄く白い部屋着越しに感じる、柔らかいが、確かに感じる膨らみ。
レモンの薄く白い部屋着越しに感じる、柔らかいが、確かに感じる膨らみ。
ヴィレシア
そんな妄想が頭をよぎる。
マッシュ・バーンデットなんて存在しない、2人だけの世界。
頭を押し付けた柔らかな感覚がより妄想を鮮明にする。
レモン
レモンの心配そうな声にハッと我に帰った。
顔を上げると、私が潜っている掛け布団を捲りまっすぐと見つめられていた。
その優しさにヴィレシアの体温はさらに上昇した。
ヴィレシア
ヴィレシアはいそいそとレモンの上から降り、部屋の出口へ向かった。
ヴィレシア
ヴィレシア
レモンは突然のヴィレシアの行動に目をパチパチさせながらも、穏やかな声で、
レモン
レモン
と返してくれた。
ヴィレシアはドアを閉めたあと、体の熱を誤魔化すように肌寒い廊下を走りながら自分の部屋のドアを思いっきり開けた。
同室の子から少し怒られたが気にしている暇などなく、いつも通りボロボロと泣き出してしまった。
同室の子も慣れている様子で、何があったの?と軽く聞いてくれた。だから、
ヴィレシア
とちゃんと答えたのに同室の子は呆れたようになんだいつものことか。と言いながら寝る準備を始めてしまった。
ヴイレシアも早く寝な。と同室の子に促され、ベッドに横になった。
ヴィレシア
そう考えているうちに夢の中へ歩み出した。