詢
なぁ、ゆう~ひろき~
優
なんだ?じゅん
拡樹
あっ?どうした?
詢
俺らさなんにも夏らしいことしてないぜ?夏休みだっつうのによ。
拡樹
まぁな。
優
でも、夏らしいことってなんだよ
詢
例えばさ幽霊スポット行くとか
拡樹
幽霊スポットかぁ!
優
いいかもな、
詢
あ、こことかどう?
詢
拡樹
お、おい、じゅん……
どこか分かってるんか?…
どこか分かってるんか?…
詢
あぁ!そりゃこの街で幽霊が出るって有名な「黒崎トンネル」だろ?
優
てか、通行止めだぞ?
どうやっていくんだよ…
どうやっていくんだよ…
詢
それがよ!この前の台風のせいで看板が飛んでるらしいんだよ!
拡樹
でも、本当にいたらどうするだよ!
詢
大丈夫だって高速で突っ込んでみよーぜ!
詢
それで何も無かったらみんなに広めるんだよ!
拡樹
途中で止まったら?…
優
でも、今までそんな止まるとか被害はないぜ?
詢
そうだよ!だから大丈夫だっつうの!
詢
じゃー決まり。今度の日曜そこに行くぞ!
優
OK~
拡樹
う、うい。
そして日曜の夜
詢
よし、優車を出してくれー!
優
うい!
拡樹
……はぁ
詢
んあっ?なんだ?怖いのか?
拡樹
お前ってやけにテンション高いなぁ…酒飲んだレベルだって
詢
だってワクワクするだろ!
拡樹
まっまぁ…
優
トンネル抜けたらじゅんの家に泊まるか
拡樹
なんでだ?
優
夜遅いしその方がいいだろ
詢
まぁ、この街は大きいからなそんな簡単にはつかないしな
優
よし。決まりだ
拡樹
帰るときはトンネル通らないよな?!
優
あったりめぇだ
拡樹
よっよかった…(ボソッ)
詢
んあ?なんか言ったか?
拡樹
い、いやなんにも
優
着いたぞ…
詢
よし!つっこめぇ!!!
ビュン!!!
詢
なんだなんにも起きないじゃんか
拡樹
ほんとだな
優
でたらめってことだな!
詢
だな!
詢
よし、ササッと帰って寝ようぜ!
優
おう!
朝
ドンドン!
優
んっ?誰だろ…
ガチャ
警察
あ!あなた達昨日夜にドライブしてただろ?
優
あ、はい。
警察
いくら楽しかったからって女の子を上に乗せたらダメだよ。
優
は、はい??乗せてませんけど?
警察
嘘ついても無駄だよ!みんな見てんだからね
警察によると
上に白いワンピースの女の子が
俺たちの車の上にいたらしい………
車の上を見ると、
血の手形がくっきりと残されて
いた………