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黒尾の周りから
少しずつ人が減って行った
誰も責めなかった
誰も追いかけなかった
ただ、
"いなかったこと"
にした
それでいい
必要なものは、
最初から多くなかった
黒尾 ( クロオ )
夜。黒尾がいう
黒尾 ( クロオ )
黒尾 ( クロオ )
黒尾 ( クロオ )
私は少し考えて、
それから答える
月詠 ( ツクヨ )
月詠 ( ツクヨ )
黒尾は黙ったあと、
小さく笑った
黒尾 ( クロオ )
その笑顔で、全部が確定した
もう、戻らない
私は黒尾の手を取る
指を絡める
離れない形
外の世界は、
まだ続いてる
でも、
私たちには関係ない
月詠 ( ツクヨ )
黒尾 ( クロオ )
月詠 ( ツクヨ )
月詠 ( ツクヨ )
黒尾 ( クロオ )
迷いもなく
月詠 ( ツクヨ )
黒尾 ( クロオ )
それだけで十分だった
私は微笑む
月詠 ( ツクヨ )
ここには逃げ道がない
でもそれは、
不幸じゃない
選ばれた安心と、
引き換えに捨てた自由
黒尾は
もう振り返らない
私も、
振り返らせない
放課後は今日も終わる。
2人だけの世界で
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