樹
んん...
樹
昨日はやく寝たから今日は早起きしちゃったな
樹
え、携帯もったままだったんだ
樹
...って徹からめっちゃ電話とか来てるし
樹
確か昨日...
樹
また嫉妬して徹に八つ当たりっぽいことしちゃったっけ......
樹
あ〜なんでいつも俺は感情任せになっちまうんだ〜
樹
さすがに徹もあんな言われ方したら怒ってるよな...
樹
....えっ、徹から電話?
徹
おい!やっと出たか
樹
あの...その...ごめん
樹
また俺ムカつくこと言ったよな
樹
もう許してくれなくても...
徹
そんなことどうだっていいから
徹
はやく千春ちゃんのとこ行けよ
徹
千春ちゃん、7時に○○駅から新幹線乗るらしい
徹
はやく!
樹
な、なんで徹が行かないんだよ
樹
徹は...
徹
樹...ほんと鈍感だな!
徹
千春ちゃんは昨日だってずっと樹のこと気にしてたんだぞ
徹
昨日試合終わった時...
徹
なぁ...千春ちゃん
千春
ん?
徹
千春ちゃん...樹のこと好きなんだよね?
千春
え?え?
徹
見たらわかるよ
徹
会場着くまでも樹のこと考えてたんだろ?
千春
......うん
千春
でも....
徹
俺は千春ちゃんのこと好きだよ?もちろん付き合いたいとも思ってる
徹
でも今日でわかったんだ
徹
そこに俺が入る隙はないんだなって
徹
でも何よりも千春ちゃんが幸せになって欲しいと思ってるから
千春
........
千春
ごめんなさい
千春
徹くんに今日誘ってもらったのはすごい嬉しかった...
千春
でも樹くんにどう思われるかとかすんごく考えた...
千春
樹くんが怒った時はすごい辛くなったし、必死だった自分がいたの...
徹
千春ちゃん....
徹
それは『好き』って事じゃないの?
千春
これが『好き』って事なのかは自分ではわからないけど...
千春
樹くんが今何してるかなー?とか気になってたかも...
徹
でも、明日帰るんだよね?
徹
どーするの?
徹
気持ち伝えたら?
千春
樹くんはもう千春のことなんとも思ってないかもしれないし...
千春
住んでるところは遠いから...
千春
私も樹くんが幸せでいたらそれで...
千春
(ほんとは違う...)
千春
(きっと『好き』なんだ)
徹
そうか..
徹
千春ちゃんは樹が怒っちゃった時すんごく戸惑ってた
徹
それは樹のことが好きだからこそなんじゃないのか?
徹
千春ちゃんのことこのままにしておいていいのか?
徹
好きなら追いかけろよ!
徹
もうあと10分で...
樹
徹...
樹
ごめん!俺...行ってくる!
徹
おう!
徹
(ほんとは悲しいよ)
徹
(振られたのは初めてなんだからさ笑)
徹
(千春ちゃんのこと幸せにしてあげろよ...樹!)
樹
(ちっ俺は...)
樹
(何をしてたんだか)
樹
(千春ちゃんがそんなこと思っていたなんて....)
樹
(徹にも酷いこと言って...)
樹
(徹...ありがとな!!)
樹
(やべぇあと5分で...)
樹
急げー!!俺ー!!
千春
叔母ちゃん送ってくれてありがとう
千春
楽しかったよ久しぶりにこっち来れて
和子の叔母さん
色々あったけど...
和子の叔母さん
悔いはないんだね?
千春
悔いって何よ...笑
和子の叔母さん
まあ、いつでもこっちきなさいよ
千春
うん!もちろん!
千春
ばいばい叔母ちゃん!
和子の叔母さん
ばいばい!千春!
千春
(ふぅ〜あと3分か)
千春
(結構ギリギリだったわ)
千春
(このままでいいんだよね?)
千春
...
樹
千春ちゃん!!!!