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シグレとルカの友情…!素敵すぎる!!シグレとルカが仲直りできることを祈っています… あと師匠!師匠から教わった小説を書くコツを使ったら構成が上手くなったと褒めてくれました! ありがとうございます!!
更新ありがとう!またさらに神回の追加が………! もしもシグレが完璧に悪となってしまったなら別だけど、やっぱり中級兵として居る事に抵抗があるなら仲直りはできそう… 相変わらずステラちゃんはすごい小説を作るね…!
シグレくん良い奴すぎるよ…… 他の過半数の中級兵と違って!!!! ルカと仲直りしてみんなでにっこにこ笑顔でわんだほいしながら島も爆発させて脱出しよう!☆
ミスターレッド
ルカ
ルカ
ルカ
ルカ
ルカ
ルカはひどく小さく、震えた声でこう言った
ルカ
ミスターレッド
ルカ
ルカ
確かにあの時、シグレは軽蔑したような目をルカに向けていた
あの時の出来事を思い出し、ルカはギュッと目を瞑る
ルカ
ルカ
ルカ
ミスターレッド
レッドは小さく呟く
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ルカ
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
レッドはルカを諭すように落ち着いた声色で語りかける
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
レッドは心の内にブルーの顔を浮かべる
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ルカ
ルカ
ルカは絞り出すような声で、叫んだ
ルカ
ルカ
ルカ
ルカ
ルカは床に疼くまる
ミスターレッド
ルカ
ルカは酷く震えている
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ルカは腕に顔を埋めたまま、小さく声を漏らした
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ルカ
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ルカは戸惑いを隠せない様子だ
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ルカ
ルカ
ルカは涙を溢した
その涙は、安堵の気持ちが籠っているのだろうか
それは妙に温かく感じた
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ルカは腕で顔に付着している涙を拭う
ルカ
ルカ
ルカ
ルカはいつもの明るい笑顔を浮かべた
ミスターレッド
レッドもルカが調子を取り戻したのを見て、口角が緩む
ミスターレッド
ルカ
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ルカ
ミスターレッド
ミスターレッド
レッドはポケットに手を突っ込む
通信機を手に取り、アマラへ電話を掛ける
プルル……
一コールが終わる間も無く、すぐに通信が繋がる
アマラ(通信)
受話部分からはアマラの焦った様な声が聞こえた
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
アマラ(通信)
アマラ(通信)
アマラ(通信)
アマラ(通信)
アマラは少しイラついた様に尋ねる
ミスターレッド
ミスターレッド
アマラ(通信)
アマラ(通信)
アマラ(通信)
アマラ(通信)
ツー………ツー………
ルカ
ミスターレッド
ルカ
ミスターレッド
ルカ
ミスターレッド
レッドとルカはアマラの態度に少し疑問を抱く
ルカ
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ミスターレッド
ミスターレッド
レッドはそう言って再び黙り込んだ
本当にアマラは助けに来るのだろうか
そもそも此処は何処なのか
そんな疑問を頭の中でグルグルとさせながら目を瞑った
物凄い速さで鼓動が脈打っている
信じられない
何故、あいつが此処に居るのか
シグレ
シグレは壁に手を付けながら気持ちを落ち着かせようとする
いつも通りコインを手に持ち、自販機に入れる
いつもの水のボタンを一心不乱に連打する
ガタンと落ちてきた冷たい円柱状の飲み物を拾い上げる
キャップをつけて投げ捨て、中の液体を喉に流す
だが、飲み物を喉は通そうとしない
シグレ
飲んだ水は全て吐き出してしまった
シグレ
シグレ
シグレ
あいつが此処に居る事が信じられない
そして
ルカを冷たく突き放してしまった自分自身を信じられない
シグレ
シグレは地面に崩れ込んだ
そして数々の記憶が頭をよぎる
彼と出会ったのは10歳の時
中級兵育成訓練に耐えかね、訓練場を飛び出したあの日だ
毎日暴言や暴力を受け、限界だった
ただただ逃げる一心であの野原まで走った
そしてあの時、ルカに出会った
普通に話して、普通に遊んで
たったそれだけの事で
俺は幸せだった
それから俺とルカは友達になった
勿論両親からは毎日暴力を振るわれ続けた
だって、訓練を毎回毎回抜け出していたからだ
でも、そんな事気になりやしなかった
だって「普通に子供らしく遊ぶ」
ただそれだけで俺は幸せになれたからだ
それから俺達は、毎日遊び続けた
ずっと笑い合っていた
あいつは、俺にとって大切な親友だった
ずっとずっと
仲良くしていたいと思える様な親友だった
毎日遊び続けるにつれて、俺は両親から興味を持たれなくなった
きっと呆れられ、失望したのだろう
俺はそれで良かった
ルカと遊べれば、ただそれだけで良かったから
そんな日々が続いて数年後、俺は突然親に呼び止められた
その瞬間、俺の心臓は凍ってしまう程に冷たくなった
分かっていた
ずっと分かっていた
遂に俺は、中級兵にならなければいけない年齢に達したのだ
それから俺は、強制的に訓練に参加させられ続けた
段々とルカに会える日も減っていった
きっと、心配を掛けていた
悲しい思いをさせた
悔しさでいっぱいになりながら毎日過ごした
そんな時でも、ルカと話せるのは俺の心の支えになった
だけど
そんな日々すら、長く続く事はなかった
中級兵になった事を認める任命式の3日前
俺はようやくルカに「中級兵にならなければならない事」を伝えた
ただ淡々と、事実を伝えた
お別れをしなければならないなんて言ったら、泣き出してしまいそうだったから
その時ルカと
初めて喧嘩をした
事前に俺の境遇を伝えなかった事が悪かった
恐らく、ルカには俺があたかも「中級兵になろうと思ってなった様に」思われたのだろう
俺の目の前で怒るルカを目の前に、謝る事すらできなかった
むしろ
彼を傷つけるような言葉を口走った
彼に体を突き飛ばされた時
俺は、自分が何をしたのか理解した
俺は何も言わずに、その場を立ち去った
謝る事すらできずに
逃げるかの様に
それからもずっと、ルカの事を忘れる事はできなかった
でも……あの日以降野原を訪れた事は無い
気が引けてしまっていた
あの野原に行っていたら、何か変わっていたのだろうか
分からない
シグレ
シグレは足に力を込め、立ち上がる
シグレ
シグレ
シグレ
シグレ
シグレ
シグレ
今までして来た事の数々が脳裏に過ぎる
人々の苦痛に満ちた表情
今も鮮明に蘇る
きっと彼らには、恨まれているだろう
シグレは手に持っていたペットボトルを投げ捨てる
今までの記憶と決別する様に
今更もう遅いんだ
俺はもう既に、中級兵だから
ミスターレッド
ミスターレッド
レッドは思い切りイビキを立てながら眠りの世界に落ちている
ルカは耳を塞ぎながら苦悶の表情を浮かべる
ルカ
ルカ
ミスターレッド
ルカ
ミスターレッド
ルカ
ルカ
ルカはレッドを起こすのを諦め、床に寝転がる
恐らく天井であろう方向の闇を見つめる
闇を注視する
闇は深く、暗い
何も見えない
注視していると、顔の様な物が浮かび上がって来た
ルカ
ルカ
アマラ
目の前の顔が言葉を発する
ルカ
ルカ
ルカが飛び上がる
アマラ
ミスターレッド
ミスターレッド
アマラ
アマラ
ルカ
アマラ
ミスターレッド
ミスターレッド
アマラ
アマラ
ミスターレッド
この発言でますますアマラの事が分からなくなる
ルカ
アマラ
アマラ
アマラ
アマラ
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
アマラ
ミスターレッド
アマラ
アマラ
アマラ
ルカ
アマラ
アマラ
アマラは闇を指差す
ミスターレッド
アマラ
アマラは壁をゆっくりと押す
すると壁が凹みだす
ミスターレッド
壁から光が漏れ出す
アマラ
ミスターレッド
ルカ
アマラ
アマラはガッツポーズしながら思い切り笑う
アマラ
アマラ
ミスターレッド
ミスターレッド
アマラ
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
アマラ
アマラは目を逸らす
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
レッドは真剣な瞳でアマラを見つめる
アマラ
アマラは一言そう呟いた
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
アマラ
アマラ
ミスターレッド
アマラ
アマラ
ミスターレッド
アマラ
アマラ
アマラはそう言って去って行く
レッド達は、それを追いかけようとはしなかった
ミスターレッド
レッドはそう一言だけ、呆れた様に呟いた
そしてルカに向き直る
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
レッドの言葉を聞いて、ルカは息を呑む
ミスターレッド
ルカ
ルカは一言だけ呟いた
だが、その一言には覚悟と真っ直ぐな親友への気持ちが籠っていた
ルカ
ミスターレッド
ルカ
ルカは微笑みながら、一言呟いた
そうして、2人は通路の先へと歩き出した
ルカも覚悟を決め、力強い一歩を踏み出す
もうあの時の様に逃げない
もう親友を傷つけたく無い
ルカの心には、強い覚悟の灯火が灯っていた