テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
8件
わぁお、じゃっぴ、 大役をもらったね…
じゃっぴ 何も守る事だけが優しさじゃないよ それに守ると決めたんだったらたっつんが自由に動ける状態で守ってこそだよ!
tt
jp
tt
jp
tt
奇病と言っても、あまり知られていない
珍しいものらしい
俺も、初めは驚いた
高3の夏の日だった
たっつんは委員会に入ってたから
俺は校門で一人待っていた
jp
jp
その時は、何かただならない予感が脳裏に走った
jp
不運な俺の直感だ
信憑性だってあった
だから俺は教室まで駆け出した
たっつんの靴を持って
校舎の3階まで駆け上がり
廊下を上がりきった瞬間
目の前に
静かに座り込むたっつんの背中が見えた
jp
jp
タッタッタッ……
jp
一瞬だった
たっつんの肩に置いた手が…
ほんの一瞬
スルッ…
jp
すり抜けた
驚きを隠せなかった
周りをよく見てみると
水だらけのたっつんの鞄に
ふやけた俺のノートが落ちていた
jp
tt
tt
そこから初めて俺は耳にした
この世界に存在する
世にも奇妙な奇病の一種
液状病
身体が液体に変わり
掴む事触る事
何もかもが出来なくなる…
………あの時
俺、ノート教室に忘れてたんだよな…
それでたっつんが…
とってくれようとしてくれて…
tt
jp
tt
jp
jp
tt
あれから、3年の時を経た
俺は社会を伸びゆく一方
彼はあの時の姿のまま…
ビニールをかぶせられたベッドの上で
余生を全うしていく
jp
これで
良いんだろうか…
tt
tt
jp
tt
tt
jp
tt
外出…
いくらなんでも危険過ぎる…
jp
tt
jp
jp
身体を大切にして欲しいんだ…
頼むからやめてくれ…
tt
jp
tt
tt
jp
tt
jp
…大変だ…
阻止しないと…
たっつんの事は…
俺が守んないと…
続く…