テラーノベル
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こんな日常が
変わりばえもなく
続くと思っていた…
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俺はいつも通り、コイツの災難を聞き
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いつも通り、相槌をうつ
そんな日常
…辛いとは思っていない
コイツとはいつまでも
隣に居ると信じているから…
身体に不調を感じ始めたのは
高3の初夏
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朝起きると
俺のベッドが濡れていた
異常な程に
最初は…能天気なことに
汗でもかいたのかと思った
だが…その異常は
後に奇病へと変化した…
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真夏に移り変わり
蝉が鬱陶しく鳴いていた
委員会終わり…
じゃぱぱを待たせている下駄箱へ向かおうとした
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俺はそこで
じゃぱぱがノートを忘れている事に気づいた
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ガラララッ…
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アイツの席…
窓際から一番端の列
日当たりが良いから羨ましかったな…
ガサッ……カサ…
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その時だった
ピチャンッ……
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雫が落ちた
教室の床に
下に目をやると…
俺の身体が…
透けていた
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透けていたと言うより
透明な水になっていたのほうが
正しいかも知れない…
不思議だった
俺の身体から水が滴り…
教室の床に水たまりを作る…
奇妙だった
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ガラララッ!!
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タッタッタッ…!
ピチャッ!ピチャンッ…
怖かった
俺の身体が溶けるように…
点々と足跡を作る
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ズルッ……
ドサッ…
肩に掛けていた鞄を
持てなくなった
スルッ…
パチャンッ……
じゃぱぱのノートも
触れることが出来なくなった…
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水を止めることも…
触れることも…
涙を止めることも…
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タッタッタッ……!!
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後ろからじゃぱぱの声がした
振り向くことは
できなかった
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アイツの手が
俺の肩に触れた
スルッ…
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触れることの出来ない俺の身体は
何もかもを受け付けなかった
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目に見えた
アイツの驚いた顔が
だから振り向いた
あえてアイツが
今欲しくない言葉を向けてやろうと
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………あれからもう
3年が経ったのか…
…早いな…
続く…
コメント
9件
…え バッドエンドに行く気がする
何にも、じゃぱさんにも触れられなくなったってのが、浮世離れしてるみたいな、じゃぱさんとの絆がどんどん流されてくみたいな・・・(語彙力) 序盤のお話から切なさ悲しみ滲み出てんの・・・あの・・・うあ"あ"!!!