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■密室パトス(R味)①■
Side:エル
L「見てみ、車のヘッドライト以外はみんな消えとる」
兎「でも··· た、高い」 おん、そりゃ18階やもんね。
L「うーくん、」 兎「うぉい!動くなぁ!」 振り返っただけやん。
L「うーくんももっとコッチ来て見てみたら?こんな夜景って滅多に見られんよ?」 兎「いや、ここで十分見えてるから···」
ここはホテルの18階。 と言っても、部屋じゃあない。
なんとエレベーターの中。
ここの21階にあるレストラン、美味しいよ夜景がきれいでロケーションもいいよ、なんて人から聞いて。
そりゃあうさぎくんと行きたいな、ねえ行こうよ、いいね行こうか!ってなって。
兎「ちゅ、宙吊りじゃん···」
エレベーターに乗りこんで、あと3階が間に合わず18階で止まってしまいました。
ガラス張りやから宙吊り感いっぱいで··· これは高いとこ苦手なひとはあかんやつやろな。
L「大停電ってヤツやね、きっと」
エレベーターの中には俺ら二人っきり。 仄暗い非常灯に頼りなく励まされながら、かれこれ10分くらい閉じ込められている。
L「このホテルだけやあらへんな···結構な広範囲で停電らしいで」 兎「規模が大きいんだね、復旧遅いし···」
小さく結んだ唇に、不安そうにあてられた右手の指先。
そんなに広くもない密室の中で、高さに怯えて決して動こうとせんうさぎくんが、まさしくウサギみたいに可愛え。
L「不謹慎やけど、こんな真っ暗な都心なんてそうそう見られるものやないで?」
ビビリなうーくんはエレベーターが停止した時点でかなり動揺しとったから、俺がドッシリ構えんとな。
L「大丈夫やって。俺ら二人だけなんやから、重さでワイヤーが切れる事もあらへんわ」 兎「そ、そ、そーいう怖いこと言うなって!」 あら、逆に怖がらせてもたな。ゴメン。
L「?」 ふっと気づくと···うーくんの左手が俺の上着の裾をきゅっと掴んでいた。
L「ふふ、俺の服なんか掴んじゃってうーくん可愛え~」 兎「え、違うこれは···///」
違う言うても服の端、離さへんのよこのコ。 マジで可愛えです襲っちゃってええですか?
兎「べ、別に怖いってワケじゃ、」
ふーん。
L「素直に『怖い』って抱きついてええねんで?」 口元にある右手を掴み目を覗くと、うーくんは、仄暗い非常灯の下でもわかる位に赤面した。
兎「大丈夫だから、手ぇ離して···///」 L「······」
離さんもんね。
照れ屋なのはわかるし意地っ張りなのも知っとる。 でも、こんな時くらい弱いトコ見せてくれてもええんやで。
他の誰でもなく、俺にはさ。
そう思うとイタズラ心が頭をもたげてきた。 →② ゑちGO!
コメント
15件
18階かぁ…目凝らしたら見えねぇかな(◉︎ɷ◉︎ ) 怖がってるんだよ?脅かして貰うしかないよね(( 待機_( ˙꒳˙ _ )チョコン
このシチュはもう期待しかない!ガラス張りか−。なんとかして見えないかしら←
再掲ありがとうございます。 ( ゚д゚) ...(つд⊂)ゴシゴシ ( ゚д゚) ...あれ?幻覚かな?怖がってるうーくんの頭部に垂れ下がったうさ耳が見え……?ᕱ⑅ᕱ