俺は1度、部屋に戻った。
さつきと涼雅に感謝の気持ちを伝えてから。
特にさつき。
さつきにはいろんなことに気づかせてくれた。
さっきの言葉とか。
「人を好きになるって、そんなに駄目なことなんですかね…?」
小太郎を好きになることはいけないことではないと教えてくれた。
小太郎はメンバーだけど、人だ。
俺(人)が小太郎(人)を好きになっただけだ。
さつきに、背中を押してくれた気がした。
好きな人の恋を応援するって、本当に凄いことだよな…
市川慶一郎
よし、小太郎を呼び出そう。
市川慶一郎
市川慶一郎
双葉小太郎
双葉小太郎
双葉小太郎
市川慶一郎
もう一度深呼吸した。
そして、小太郎が部屋に入ってきた。
今度は逃げない。
真正面で小太郎に伝えよう。
俺の“素直な気持ち”を。
双葉小太郎
双葉小太郎
市川慶一郎
双葉小太郎
小太郎は、ソファの俺の隣に腰掛けた。
双葉小太郎
市川慶一郎
双葉小太郎
双葉小太郎
最初は笑った小太郎だが、俺の顔を見た途端真剣な表情になった。
市川慶一郎
市川慶一郎
双葉小太郎
市川慶一郎
市川慶一郎
市川慶一郎
決心したものの、やっぱり言いづらい。
市川慶一郎
双葉小太郎
市川慶一郎
市川慶一郎
隣に座る小太郎としっかり目を合わせ、伝えた。
俺の素直な気持ちが伝わるように。
双葉小太郎
市川慶一郎
小太郎の質問に、はっきりとそう答えた。
市川慶一郎
市川慶一郎
市川慶一郎
市川慶一郎
市川慶一郎
双葉小太郎
小太郎は、下を向いた。
双葉小太郎
双葉小太郎
市川慶一郎
双葉小太郎
双葉小太郎
俺は、小太郎と同じように下を向いて、話を聞いていた。
双葉小太郎
双葉小太郎
双葉小太郎
双葉小太郎
双葉小太郎
ってことは、小太郎はずっと俺の事を疑っていたのか。
確かにドッキリの受け入れが早いと思った。
最初から、バレてたんだ…
市川慶一郎
市川慶一郎
市川慶一郎
双葉小太郎
それから、しばらく沈黙が続いた。
双葉小太郎
双葉小太郎
市川慶一郎
市川慶一郎
双葉小太郎
双葉小太郎
双葉小太郎
双葉小太郎
双葉小太郎
双葉小太郎
市川慶一郎
小太郎の暖かい言葉に、涙が出そうになった。
ずっと自分のことを責めてきた。
メンバーのことを好きになるのは気持ち悪いし、引かれるだろうし、
可笑しいことだと思ってた。
だけど、小太郎のように言ってくれる人がいる。
視界がぼやけてきた。
市川慶一郎
涙が溢れたと同時に、
小太郎が俺の背中を摩ってくれた。
双葉小太郎
言葉がなくても、伝わってきた。
心の中で「大丈夫だよ」って、言ってくれてる。
市川慶一郎
双葉小太郎
市川慶一郎
市川慶一郎
そんな言葉しか言えなかったが、
小太郎には感謝しかない。
俺を成長させてくれた。
恋は綺麗なものだと教えてくれた。
小太郎を好きになれて良かった。
今まで苦しかったことや悲しかったこと、色々なことを思い出し、涙が止まらなくなった。
市川慶一郎
市川慶一郎
双葉小太郎
俺の涙がおさまるまで、小太郎はずっと背中を摩ってくれた。
どのくらい時間が経っただろう。
俺の涙は枯れ、もう出ることはなくなった。
市川慶一郎
双葉小太郎
双葉小太郎
市川慶一郎
双葉小太郎
市川慶一郎
双葉小太郎
小太郎なりに気を使ってくれたのだろう。
俺の今の精神的に撮ることは出来ないと考えて、あえてそういう理由にしてくれたに違いない。
市川慶一郎
市川慶一郎
市川慶一郎
涙を思う存分流したから、大分スッキリした。
それに、こうなると分かっていた。
俺は、前の俺とまるで別人のようだ。
メンバーのお陰で強くなれた。
双葉小太郎
市川慶一郎
市川慶一郎
双葉小太郎
双葉小太郎
双葉小太郎
双葉小太郎
市川慶一郎
双葉小太郎
市川慶一郎
市川慶一郎
コメント
1件
次回は遂に最終回! 市川君のしたいこととは何なのでしょうか…??