大和
RPGごっこを終えた一行は現実世界へと戻ることになった。
「では皆さん、これから元の世界に戻ろうと思います。準備はいいですか?」
リックの言葉に一同は声を上げて返事をした。
「じゃあ、いきます!」
すると目の前には大きな扉が現れていた。
「これが向こう側の世界の門になります。この先へ行けば元いた場所に帰れます。ただし、この扉の向こう側には僕たちがいる間は入れませんし、 またこちら側から開けることもできないようになっています。ですから、この先で何が起こっても絶対に助けに来ることはできません」
リックは全員の顔を見回しながら言った。
「それなら大丈夫だよ。だって俺達みんな一緒なんだぜ?一人じゃないんだ。だから何も怖くない!」
「そうだよね……うん、一緒に行こうね。でもちょっとだけ待ってて?」
「ああ、いいけど何するんだ?」
「これ。もう必要ないし、あげる」
彼女は手に持っていたものを差し出す。それは小さな小瓶に入った青い液体であった。
「これは?」
「『青酸カリ』っていうんだよ。もし私が戻らなかったときはこれを飲んで。毒薬だけど死ねるし、楽になれるはず」
「そんな物騒なもの受け取れないよ!」
「受け取ってくれないと困るんだけど」
「なんで!?」
「死ぬ前にキスしてあげたいじゃん」
「俺は別に死んでもいいと思ってるから」
「嘘つき」
「いやマジで」
「じゃあなんで私のお願いきいてくれないの」
「だって……お前のこと好きだもん」
「私も好き」
「……」
「じゃあこれで良いでしょ?それとも私にはキスできないって言うの?」
「い、いえっ!いただきます!」
そう言いながら口移しで飲まされた毒は、確かに苦かった。だがそれ以上に彼女の唇は甘美な味がした。
そして意識を失った彼女が目を覚ますと、そこは元の世界の病院であった。
しかし
「では皆さん、これから元の世界に戻ろうと思います。準備はいいですか?」
リックの言葉に一同は声を上げて返事をした。
「じゃあ、いきます!」
すると目の前には大きな扉が現れていた。
「これが向こう側の世界の門になります。この先へ行けば元いた場所に帰れます。ただし、この扉の向こう側には僕たちがいる間は入れませんし、 またこちら側から開けることもできないようになっています。ですから、この先で何が起こっても絶対に助けに来ることはできません」
リックは全員の顔を見回しながら言った。
「それなら大丈夫だよ。だって俺達みんな一緒なんだぜ?一人じゃないんだ。だから何も怖くない!」
「そうだよね……うん、一緒に行こうね。でもちょっとだけ待ってて?」
「ああ、いいけど何するんだ?」
「これ。もう必要ないし、あげる」
彼女は手に持っていたものを差し出す。それは小さな小瓶に入った青い液体であった。
「これは?」
「『青酸カリ』っていうんだよ。もし私が戻らなかったときはこれを飲んで。毒薬だけど死ねるし、楽になれるはず」
「そんな物騒なもの受け取れないよ!」
「受け取ってくれないと困るんだけど」
「なんで!?」
「死ぬ前にキスしてあげたいじゃん」
「俺は別に死んでもいいと思ってるから」
「嘘つき」
「いやマジで」
「じゃあなんで私のお願いきいてくれないの」
「だって……お前のこと好きだもん」
「私も好き」
「……」
「じゃあこれで良いでしょ?それとも私にはキスできないって言うの?」
「い、いえっ!いただきます!」
そう言いながら口移しで飲まされた毒は、確かに苦かった。だがそれ以上に彼女の唇は甘美な味がした。
そして意識を失った彼女が目を覚ますと、そこは元の世界の病院であった。
しかし
大和
RPGごっことは、『ゲームマスター(GM)』と呼ばれる人間がプレイヤー達に指示を出し、プレイヤーはそれに従って行動し、クリアを目指す遊びである。
ただしこれはあくまで『ごっこ』であり、本当にゲームをしているわけではない。そのためゲームをクリアしたところで何かが得られるわけではなく、単なる余興にすぎないのだ。
また、ゲームといっても実際にプレイヤーが戦うわけでもない。プレイヤーができるのはせいぜい『指示を出す人間の指示に従うこと』、『指定された場所まで移動すること』、『定められた手段で攻撃を行うこと』程度である。
しかし、それでもこのゲームには大きな利点がある。それは、このゲームを通じてプレイヤーの人間関係に大きな変化をもたらすことができるという点である。
つまり、『現実世界でも一緒にゲームをしましょう!』と言ってリアルの連絡先を交換してしまえば、もうあとはこちらのものなのだ。
もちろん相手によっては断られることもあるだろうし、逆に向こうから遊びに誘われることだって十分にありうる。
それに、ゲームをしているうちに仲良くなったということで親密度が増しているということもあるかもしれない。
いずれにせよ、ゲームの世界にプレイヤーを引き込むということは、相手の人間的な魅力を引き出すということでもあるのだ。
また、これは余談
ただしこれはあくまで『ごっこ』であり、本当にゲームをしているわけではない。そのためゲームをクリアしたところで何かが得られるわけではなく、単なる余興にすぎないのだ。
また、ゲームといっても実際にプレイヤーが戦うわけでもない。プレイヤーができるのはせいぜい『指示を出す人間の指示に従うこと』、『指定された場所まで移動すること』、『定められた手段で攻撃を行うこと』程度である。
しかし、それでもこのゲームには大きな利点がある。それは、このゲームを通じてプレイヤーの人間関係に大きな変化をもたらすことができるという点である。
つまり、『現実世界でも一緒にゲームをしましょう!』と言ってリアルの連絡先を交換してしまえば、もうあとはこちらのものなのだ。
もちろん相手によっては断られることもあるだろうし、逆に向こうから遊びに誘われることだって十分にありうる。
それに、ゲームをしているうちに仲良くなったということで親密度が増しているということもあるかもしれない。
いずれにせよ、ゲームの世界にプレイヤーを引き込むということは、相手の人間的な魅力を引き出すということでもあるのだ。
また、これは余談
大和
RPGごっこを終えたリック達一行は、宿で一息つくことにした。
「ふう……やっぱりRPGごっこは疲れるね。みんなは大丈夫?」
「ああ。俺は別に平気だけどよ。それよりもあの精霊たちが言っていた『ゲームブック』ってなんだ?」
「ああ。それはね――」
このゲームブックとは、プレイヤーが自由にページを選びながら物語を進めていく形式の本のことだ。
この本には様々なルールがあり、例えば物語の主人公が冒険者なら仲間とともに旅をしてダンジョンを攻略していくストーリーになったり、商人なら商売をしながら街を転々として商品を売り買いしたりしてレベルを上げていったりするのだ。
「へぇ~、そんな遊びがあったのか。知らなかったぜ!」
「俺も聞いたことがないな。まあとにかく今は休もう。今日はいろいろあったしな」
こうして勇者御一行は束の間の休息を取ることとなった……
【南の大陸】
勇者たちが旅に出てしばらく経った頃、突如空に現れた黒い渦から大量のモンスターが現れて街を襲った。
そのモンスターたちを退けたのは、なんと魔王軍の四天王の一人、『悪魔騎士ベルゼブブ』であった。
「フハハハハッ!!愚かなる人間どもめ!貴様らの希望の光であるあの勇者ももうすぐ死ぬことになるだろう!」
そう言い残
「ふう……やっぱりRPGごっこは疲れるね。みんなは大丈夫?」
「ああ。俺は別に平気だけどよ。それよりもあの精霊たちが言っていた『ゲームブック』ってなんだ?」
「ああ。それはね――」
このゲームブックとは、プレイヤーが自由にページを選びながら物語を進めていく形式の本のことだ。
この本には様々なルールがあり、例えば物語の主人公が冒険者なら仲間とともに旅をしてダンジョンを攻略していくストーリーになったり、商人なら商売をしながら街を転々として商品を売り買いしたりしてレベルを上げていったりするのだ。
「へぇ~、そんな遊びがあったのか。知らなかったぜ!」
「俺も聞いたことがないな。まあとにかく今は休もう。今日はいろいろあったしな」
こうして勇者御一行は束の間の休息を取ることとなった……
【南の大陸】
勇者たちが旅に出てしばらく経った頃、突如空に現れた黒い渦から大量のモンスターが現れて街を襲った。
そのモンスターたちを退けたのは、なんと魔王軍の四天王の一人、『悪魔騎士ベルゼブブ』であった。
「フハハハハッ!!愚かなる人間どもめ!貴様らの希望の光であるあの勇者ももうすぐ死ぬことになるだろう!」
そう言い残
大和
RPGごっことは一体なんなのか? それはまた別の機会があれば……。
「ふぅ、やっと帰ってこれたか……」
「ああ、もう二度とあんな目に合いたくないぜ!」
「でもまぁ、無事に戻れてよかったじゃないですか?」
「ほんとだよねぇ~、それにしても今回は特にひどかったよね。まるでどこかの小説みたいな展開の連続だったしね」
「まったくだぜ。俺はてっきり俺らは全員死んであの世にでも行っちまったのかと思ったんだがなぁ!」
「ふっ……だがおかげで俺たちには新たなスキルが追加されたようだぜ?」
「ああ、そうだね……『仲間外れ』なんて名前だけど、なんだか凄そうな能力だよ」
「うん!それにみんなとも合流できたし、これからも頑張ろうね!!」
『仲間たち(笑)』の冒険はまだ続く──
※この作品はフィクションであり、実在の人物団体とは関係ありません。
「じゃあ早速、新しいスキルの確認をしてみましょう!!はいこれ、見てみて~♪」
『仲間外れ』
効果:パーティーメンバーのうち一人がランダムに、 精霊界へ召喚される。(ランダムで選ばれたメンバーは元いた場所に戻れない)
(※なお、精霊使いは除外されます。また、同じ人間が二回以上選ばれることはありません。)
【英雄伝説】
主人公:ジョン・スミス(通称:ジョン)
年齢:14歳
性別:男性
身長:156cm/体重:48kg
職業:村人
特徴:黒髪短髪、やや痩せ型、筋肉質。
性格:気弱で優しく、困った人をほっておけないタイプ。ただし正義感が強い。
特技:剣技全般(特に盾を使った防御が得意だが攻撃スキルも豊富にある)
「ふぅ、やっと帰ってこれたか……」
「ああ、もう二度とあんな目に合いたくないぜ!」
「でもまぁ、無事に戻れてよかったじゃないですか?」
「ほんとだよねぇ~、それにしても今回は特にひどかったよね。まるでどこかの小説みたいな展開の連続だったしね」
「まったくだぜ。俺はてっきり俺らは全員死んであの世にでも行っちまったのかと思ったんだがなぁ!」
「ふっ……だがおかげで俺たちには新たなスキルが追加されたようだぜ?」
「ああ、そうだね……『仲間外れ』なんて名前だけど、なんだか凄そうな能力だよ」
「うん!それにみんなとも合流できたし、これからも頑張ろうね!!」
『仲間たち(笑)』の冒険はまだ続く──
※この作品はフィクションであり、実在の人物団体とは関係ありません。
「じゃあ早速、新しいスキルの確認をしてみましょう!!はいこれ、見てみて~♪」
『仲間外れ』
効果:パーティーメンバーのうち一人がランダムに、 精霊界へ召喚される。(ランダムで選ばれたメンバーは元いた場所に戻れない)
(※なお、精霊使いは除外されます。また、同じ人間が二回以上選ばれることはありません。)
【英雄伝説】
主人公:ジョン・スミス(通称:ジョン)
年齢:14歳
性別:男性
身長:156cm/体重:48kg
職業:村人
特徴:黒髪短髪、やや痩せ型、筋肉質。
性格:気弱で優しく、困った人をほっておけないタイプ。ただし正義感が強い。
特技:剣技全般(特に盾を使った防御が得意だが攻撃スキルも豊富にある)
大和
RPGごっこを終えた一行は、現実世界に戻るとすぐにそれぞれの自宅に戻り、眠りについた。
翌朝、リックが目覚めるとそこには見知らぬ天井があった。
(なんだ……これ?)
自分の部屋ではないし、実家でもない。そもそもこんな立派な木製の天井なんて見たことがない。
ふと横を見ると、そこには同じベッドで眠る美羽の姿があった。
リックは自分の身に何が起きたのか理解できず、そのまましばらく呆然としていた。
すると、隣の部屋の扉が開く音がした。
足音はそのままこちらの部屋に向かってくる。そして、部屋に入ってきた人物は寝起きのようなぼんやりとした目でこちらを見た。
「あぁ、おはよう。今日もいい朝ね」
「母さん!?」
それは紛れもなく母の真奈美であった。
しかし、その姿は昨日最後に会った時とはまるで別人のように若返っていた。
髪はツヤを取り戻して輝きを増していたし、体も軽くなっていたし、なによりみんなで冒険をして楽しかった。
ただ一つ残念なのは、もう二度とあの世界に行けないということだった。
「おい、聞いたか?」
「ああ……、また行方不明だってな……」
「まだ見つかってないらしいぜ……」
「怖いねぇ〜……早く見つかるといいけど……」
最近、行方不明者が多発してるんだって。それもかなりの数。
でもニュースではそんなに大きく取り上げてはいない。なんでだろうね。普通ならもっと大々的に報道すると思うんだけど。まあそれだけ事件性が低いのかも。もしくは警察とかの捜査能力が低いだけかも。
俺も気をつけないとなぁ。今はまだ大丈夫だけどいつ何があるかわかんないし。
俺は夜道の一人歩きをやめようと心に決めた。
***
翌日。今日は休日だ。学校はない。だからと言って何も予定がない。なので家でごろごろして過ごすつもりだ。
朝飯を食べ終わり、リビングでテレビを見ながらソファに座っていると突然電話が鳴る。スマホを取り出し画面を見るとそこには非通知の文字が表示されていた。誰だろうか。少し疑問に思いながらも通話ボタンをタップした。するとそこから聞こえてきたのは―――。
翌朝、リックが目覚めるとそこには見知らぬ天井があった。
(なんだ……これ?)
自分の部屋ではないし、実家でもない。そもそもこんな立派な木製の天井なんて見たことがない。
ふと横を見ると、そこには同じベッドで眠る美羽の姿があった。
リックは自分の身に何が起きたのか理解できず、そのまましばらく呆然としていた。
すると、隣の部屋の扉が開く音がした。
足音はそのままこちらの部屋に向かってくる。そして、部屋に入ってきた人物は寝起きのようなぼんやりとした目でこちらを見た。
「あぁ、おはよう。今日もいい朝ね」
「母さん!?」
それは紛れもなく母の真奈美であった。
しかし、その姿は昨日最後に会った時とはまるで別人のように若返っていた。
髪はツヤを取り戻して輝きを増していたし、体も軽くなっていたし、なによりみんなで冒険をして楽しかった。
ただ一つ残念なのは、もう二度とあの世界に行けないということだった。
「おい、聞いたか?」
「ああ……、また行方不明だってな……」
「まだ見つかってないらしいぜ……」
「怖いねぇ〜……早く見つかるといいけど……」
最近、行方不明者が多発してるんだって。それもかなりの数。
でもニュースではそんなに大きく取り上げてはいない。なんでだろうね。普通ならもっと大々的に報道すると思うんだけど。まあそれだけ事件性が低いのかも。もしくは警察とかの捜査能力が低いだけかも。
俺も気をつけないとなぁ。今はまだ大丈夫だけどいつ何があるかわかんないし。
俺は夜道の一人歩きをやめようと心に決めた。
***
翌日。今日は休日だ。学校はない。だからと言って何も予定がない。なので家でごろごろして過ごすつもりだ。
朝飯を食べ終わり、リビングでテレビを見ながらソファに座っていると突然電話が鳴る。スマホを取り出し画面を見るとそこには非通知の文字が表示されていた。誰だろうか。少し疑問に思いながらも通話ボタンをタップした。するとそこから聞こえてきたのは―――。
大和
RPGごっことは、簡単に言うと決められた設定に従ってロールプレイングを行うことである。
例えば、『職業は盗賊』『レベルは5』などの設定を作りそれに基づいて会話を行う遊びのことである。
ゲームではこういった遊びをすることによって、プレイヤー同士で盛り上がったりするのだ。
ちなみに、この遊びをする際には事前にルールを決めておかなければならない。
例えば、どんな装備を持っているのか、所持金はいくらなのか、仲間は何人いるのか、といった感じだ。
また、これらのルールを決める際にはなるべく細かく決めておくことが望ましい。
なぜならば、実際にプレイする時にはそれらに合わせて演技をしなくてはならないからだ。
しかし、そういった細かいことをきっちりと決めることは意外と難しい。
なので、基本的には大まかな部分だけを決め、あとはアドリブで演じることにしている人が多いだろう。
だが、そんなやり方ではすぐに破綻してしまう可能性が高い。
そこで、今回はあらかじめいくつかのパターンを用意しておき、それを順に演じていくようにした。
こうすることで、ある程度安定したストーリー展開が可能になるはずだ。
また、セリフもいくつか用意しておいたので、状況に応じて使い分けることができると思う。
なお、今回の場合は以下の順番で行った。
1)盗賊の少年が主人公 2)主人公が他の街へ移動 3)盗賊の少年がさらわれて奴隷商へ 4)奴隷商の主人に買われる 5)主人公の冒険が始まる 6)主人公は様々な仲間と出会いながら成長する 7)最後はボスを倒しハッピーエンド 8)主人公は盗賊団に入る 9)主人公は仲間と共に旅を続ける 10)やがて敵の本拠地に乗り込む 11)敵の親玉と戦う 12)ラスボスを倒してエンディング ストーリーの展開はシンプルだが、物語に起伏があり飽きさせない構成になっている。また文章も非常に読みやすく、小説を書く際の参考になるだろう。
※なお、今回はあらすじだけを紹介するため、本文には触れない。興味のある方は是非読んでみて欲しい。
【あらすじ】
ある日突然現れた謎の美少女に誘拐され、とある研究所に連れていかれた俺。そこには見たこともないような機械や装置が置かれていた。俺はその少女に連れられ地下にある実験室へと連れて行かれる。そこでは白衣を着た研究員たちが忙
例えば、『職業は盗賊』『レベルは5』などの設定を作りそれに基づいて会話を行う遊びのことである。
ゲームではこういった遊びをすることによって、プレイヤー同士で盛り上がったりするのだ。
ちなみに、この遊びをする際には事前にルールを決めておかなければならない。
例えば、どんな装備を持っているのか、所持金はいくらなのか、仲間は何人いるのか、といった感じだ。
また、これらのルールを決める際にはなるべく細かく決めておくことが望ましい。
なぜならば、実際にプレイする時にはそれらに合わせて演技をしなくてはならないからだ。
しかし、そういった細かいことをきっちりと決めることは意外と難しい。
なので、基本的には大まかな部分だけを決め、あとはアドリブで演じることにしている人が多いだろう。
だが、そんなやり方ではすぐに破綻してしまう可能性が高い。
そこで、今回はあらかじめいくつかのパターンを用意しておき、それを順に演じていくようにした。
こうすることで、ある程度安定したストーリー展開が可能になるはずだ。
また、セリフもいくつか用意しておいたので、状況に応じて使い分けることができると思う。
なお、今回の場合は以下の順番で行った。
1)盗賊の少年が主人公 2)主人公が他の街へ移動 3)盗賊の少年がさらわれて奴隷商へ 4)奴隷商の主人に買われる 5)主人公の冒険が始まる 6)主人公は様々な仲間と出会いながら成長する 7)最後はボスを倒しハッピーエンド 8)主人公は盗賊団に入る 9)主人公は仲間と共に旅を続ける 10)やがて敵の本拠地に乗り込む 11)敵の親玉と戦う 12)ラスボスを倒してエンディング ストーリーの展開はシンプルだが、物語に起伏があり飽きさせない構成になっている。また文章も非常に読みやすく、小説を書く際の参考になるだろう。
※なお、今回はあらすじだけを紹介するため、本文には触れない。興味のある方は是非読んでみて欲しい。
【あらすじ】
ある日突然現れた謎の美少女に誘拐され、とある研究所に連れていかれた俺。そこには見たこともないような機械や装置が置かれていた。俺はその少女に連れられ地下にある実験室へと連れて行かれる。そこでは白衣を着た研究員たちが忙
大和
RPGごっことは、精霊たちが遊び半分で行う儀式のようなものだ。彼らは自分たちの姿を人間の姿に変えて遊ぶことでストレス発散をしているらしい。
ちなみに、今回リック達の前に現れたのは、水の精霊ウンディーネ、火の精霊サラマンダー、風の精霊シルフィード、土の精霊ノームである。
それぞれの属性には、さらに上位の存在がいるのだが、今回は出てこなかったようだ。
【天空神ラピズルム】
かつて天空を支配し、地上に住むすべての生き物を支配したと言われる神。しかしある時を境に姿を消したと言われている。
その姿を見た者は誰もいない。
【悪魔】
悪魔は古来より存在する闇の眷属だが、その中でも最も強い力を持つとされる存在。
その存在は神話にも度々登場する。中でも有名なものはソロモン72柱と呼ばれる
ちなみに、今回リック達の前に現れたのは、水の精霊ウンディーネ、火の精霊サラマンダー、風の精霊シルフィード、土の精霊ノームである。
それぞれの属性には、さらに上位の存在がいるのだが、今回は出てこなかったようだ。
【天空神ラピズルム】
かつて天空を支配し、地上に住むすべての生き物を支配したと言われる神。しかしある時を境に姿を消したと言われている。
その姿を見た者は誰もいない。
【悪魔】
悪魔は古来より存在する闇の眷属だが、その中でも最も強い力を持つとされる存在。
その存在は神話にも度々登場する。中でも有名なものはソロモン72柱と呼ばれる
大和
RPGごっことは……リック達と精霊たちが協力し合って大魔王を倒し、現実世界へ帰る方法を探すというもの。
ちなみに現実世界では時間が経過しておらず、また元の世界に帰ってもリック達の身体にはなんの影響もない。
ただ精霊たちと会話をしたり一緒に戦ったりするだけなのだが、それをするだけで彼らは不思議な力を授かるのだ。
それはまさにロールプレイングゲームのような効果であり、この遊びを通して彼らは冒険者としての力を得ることになる。
もちろんこれはゲームなので、現実世界に戻ってしまえばこの力は失われてしまうのだが、それでもこの世界での経験は彼らにとって得難いものだった。
◆◆◆
「それじゃあ、これからもよろしくね!」
「ああ、こちらこそ頼むぜ!」
「ありがとうございました、皆さんのおかげです」
こうしてリックたち一行は無事現実世界に戻り、日常へと戻った。
しかし彼らの冒険はまだ始まったばかりだった……
******
ちなみに現実世界では時間が経過しておらず、また元の世界に帰ってもリック達の身体にはなんの影響もない。
ただ精霊たちと会話をしたり一緒に戦ったりするだけなのだが、それをするだけで彼らは不思議な力を授かるのだ。
それはまさにロールプレイングゲームのような効果であり、この遊びを通して彼らは冒険者としての力を得ることになる。
もちろんこれはゲームなので、現実世界に戻ってしまえばこの力は失われてしまうのだが、それでもこの世界での経験は彼らにとって得難いものだった。
◆◆◆
「それじゃあ、これからもよろしくね!」
「ああ、こちらこそ頼むぜ!」
「ありがとうございました、皆さんのおかげです」
こうしてリックたち一行は無事現実世界に戻り、日常へと戻った。
しかし彼らの冒険はまだ始まったばかりだった……
******
大和
RPGごっことは…………それはゲームの主人公になりきることです。
例えば主人公が冒険者なら剣を振り回したり魔法を使ったりするし、村人や村人Aなら主人公の仲間になったりして主人公を助けるんです。
主人公は物語の中でいろいろな経験をして成長していける。
でもそんなことは現実には起こらない。だからみんなは妄想をするんだ。
自分の好きなように世界を作れる仮想空間を作り、その中でいろんな体験をしたり戦ったりする。それがRPGごっこなんだ。
まあ僕みたいな根暗オタクにとってはRPGなんて非現実的なものだけどね。
でもそんな僕の目の前で今まさに起こっていることがそれなんだよ。
僕は今、幼馴染みの春香と一緒にVRMMORPGをしている。
これは現実なのか?それとも夢なんだろうか?もし夢ならば早く覚めて欲しいものだ。だってこんな状況ありえないもん。
そもそもの始まりは一通の手紙から始まった。
高校入学式が終わったあと、家に帰る途中で僕は見知らぬ人から手紙を受け取った。
そこにはこう書かれていた。
『君はとても運が良い。なぜならこれから君は人生が変わるほどの素晴らしい出会いを経験することになるからだ。君がこのゲームを始めることで世界は大きく変わるだろう。ただし、このことを誰にも話さないで欲しい。これを守れない場合は君の命に関わるかもしれない。』
意味不明な内容だったが、その時は誰かに見られたわけでもないしいいかと思って無視した。
だが家に帰ってからもその文章が頭から離れなかった。そして気づいた時にはスマホで『Fantasy World Online』と検索していた。
するとすぐに公式ホームページが見つかった。
そこには『あなたは選ばれた人間です。このゲームを始めればあなたは今まで感じたことの無いような感動を得るでしょう。』と書かれてあった。
正直胡散臭いと思ったけど、その文面を見て興味を持った僕は思わず購入ボタンを押してしまった。
しかし後悔はなかった。何故ならそのホームページでは様々な情報が公開されており、また他のサイトでもその情報を知ることができるからだ。
ただ一つ残念なことといえば、この体験記を書いたのが女性であるということだ。男性であればきっともっと共感できただろうし、男性向けの内容に仕上げることだってできるはずだ。
だがこの女性はおそらく自分の経験をそのまま書いているだけに違いない。それならば仕方がない。彼女の冒険はまだ始まったばかりなのだ。これから先どんな困難が待ち受けていようとも、彼女はこのページを更新することで乗り越えていくのだ。……などと勝手に妄想を広げて納得することにしよう。
最後に、彼女に感謝の意を込めて、この
例えば主人公が冒険者なら剣を振り回したり魔法を使ったりするし、村人や村人Aなら主人公の仲間になったりして主人公を助けるんです。
主人公は物語の中でいろいろな経験をして成長していける。
でもそんなことは現実には起こらない。だからみんなは妄想をするんだ。
自分の好きなように世界を作れる仮想空間を作り、その中でいろんな体験をしたり戦ったりする。それがRPGごっこなんだ。
まあ僕みたいな根暗オタクにとってはRPGなんて非現実的なものだけどね。
でもそんな僕の目の前で今まさに起こっていることがそれなんだよ。
僕は今、幼馴染みの春香と一緒にVRMMORPGをしている。
これは現実なのか?それとも夢なんだろうか?もし夢ならば早く覚めて欲しいものだ。だってこんな状況ありえないもん。
そもそもの始まりは一通の手紙から始まった。
高校入学式が終わったあと、家に帰る途中で僕は見知らぬ人から手紙を受け取った。
そこにはこう書かれていた。
『君はとても運が良い。なぜならこれから君は人生が変わるほどの素晴らしい出会いを経験することになるからだ。君がこのゲームを始めることで世界は大きく変わるだろう。ただし、このことを誰にも話さないで欲しい。これを守れない場合は君の命に関わるかもしれない。』
意味不明な内容だったが、その時は誰かに見られたわけでもないしいいかと思って無視した。
だが家に帰ってからもその文章が頭から離れなかった。そして気づいた時にはスマホで『Fantasy World Online』と検索していた。
するとすぐに公式ホームページが見つかった。
そこには『あなたは選ばれた人間です。このゲームを始めればあなたは今まで感じたことの無いような感動を得るでしょう。』と書かれてあった。
正直胡散臭いと思ったけど、その文面を見て興味を持った僕は思わず購入ボタンを押してしまった。
しかし後悔はなかった。何故ならそのホームページでは様々な情報が公開されており、また他のサイトでもその情報を知ることができるからだ。
ただ一つ残念なことといえば、この体験記を書いたのが女性であるということだ。男性であればきっともっと共感できただろうし、男性向けの内容に仕上げることだってできるはずだ。
だがこの女性はおそらく自分の経験をそのまま書いているだけに違いない。それならば仕方がない。彼女の冒険はまだ始まったばかりなのだ。これから先どんな困難が待ち受けていようとも、彼女はこのページを更新することで乗り越えていくのだ。……などと勝手に妄想を広げて納得することにしよう。
最後に、彼女に感謝の意を込めて、この






