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この景色をまた貴方と

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この景色をまた貴方と

4 - この景色をまた貴方と

♥

18

2021年02月21日

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リアムさんに着いて行くと

大きな木の前に着いた

ソフィア

まぁ…大きな木ですね

ソフィア

でも、ここで何を?

リアム

まぁ、見てな

リアムさんはニヤッといたずらっ子のように笑った

リアム

…………

リアムさんは木の窪みを押した

すると、大きな音と共に木の幹に扉が現れた

ソフィア

扉が…!

リアム

これなら、追っ手にはバレない

ソフィア

リアムさん、凄いです!

リアム

ありがとな

リアム

じゃ、入るぞ

ソフィア

はい!

…………

家の中はほのかに木の優しい香りが漂った

ソフィア

(何だか落ち着く…)

リアム

その辺にかけておけ

リアム

疲れただろ、何か持ってくる

ソフィア

ありがとうございます

ソフィア

(植物が多いからかしら…)

ソフィア

(空気が澄んでいるわ)

リアム

待たせたな

リアム

聞くのを忘れていたが、紅茶は飲めるか?

ソフィア

はい、大好きです!

リアム

良かった

リアム

好きに飲んでくれ

ソフィア

ありがとうございます

紅茶の香ばしい香りがふわりと鼻に届く

紅茶に手を伸ばし口元に運ぶ

ソフィア

…とても美味しいです!

ソフィア

こんなに美味しい紅茶初めてです!

リアム

そうか

リアム

喜んでもらえて良かった

紅茶を置こうと下を向いた

その時、自分の腕に白髪に変色した髪が触れた

ソフィア

…………

ソフィア

…リアムさんはどうして私は助けたんですか?

リアム

昔から魔女を守れ…と教えられたから

ソフィア

魔女を守れ?

リアム

あぁ、俺の一族は魔女を守る使命がある

リアム

何でそうなったのかは知らんが

リアム

でも、魔女を守りきれた奴は少ないらしいな

ソフィア

あの…

ソフィア

私は殺されるのでしょうか…

リアム

殺させない

ハッキリとした声でリアムさんは言った

リアムさんの目を見る

その目は真っ直ぐに私を見つめていて

私の心の中まで見透かされているような気がした

リアム

俺がソフィアを守る

リアム

…約束する

その言葉で何かが破裂し

涙が溢れてきた

真珠のような大粒の涙が自分の手の甲に落ちる

ソフィア

ありっ…がとうござ…います…

リアム

怖かったんだよな

リアム

今は俺が着いてる、安心しろ

リアムさんは私の隣に座り

泣き止むまで優しい言葉をかけ続けてくれた

…………

リアム

もう落ち着いたか?

ソフィア

はい…

ソフィア

恥ずかしい所を見せてしまいました

リアム

泣いていても美しかった

ソフィア

えっ…?!

リアム

ん、なんだ?

リアムさんは特に意識せずに言ったようだった

ドンドン顔が熱くなっていく

ソフィア

な、何でもありません…

ソフィア

(美しいなんてお母様にしか言われたこと無かった…)

ソフィア

(こんなに嬉しいのね…)

リアム

…………

リアム

ソフィアは何故、魔女になったんだ?

ソフィア

それは───

私は出来事の概要を話した

その時もリアムさんは私の目をしっかりと見つめ

しきりに相槌をうってくれた

これまででこんなに熱心に話を聞いてくれたのはお母様だけだった

私の話を聞いてくれている…

その事実だけで心が満たされた

ソフィア

…ということなんです

リアム

なるほどな

リアム

エラはソフィアに能力をうつしたのか…

リアム

ソフィア、こっちに来てくれ

ソフィア

はい…!

ある部屋に通される

その部屋の中央にある木は

魔女の国で見た木と同じ光を発していた

ソフィア

この木…

リアム

見覚えがあるのか?

ソフィア

はい、見た目は少し違いますが

ソフィア

この木が発している光はそっくりです

リアム

なるほどな…

ソフィア

この木は何か意味があるんですか?

リアム

あぁ、詳しくは分からんが

リアム

魔女にされた人間を元に戻す事ができるらしい

リアム

この家は親父から譲り受けたんだ

ソフィア

そうなんですね…

リアムさんがおもむろに口を開く

リアム

でも、必ずソフィアを元に戻す

リアム

俺に着いてきてくれるか?

私は迷いなく言った

ソフィア

…もちろんです!

リアム

良かった

やはりリアムさんの笑顔は素敵だ

リアム

俺はこの木について考えてみる

リアム

ソフィアはどうする?

リアム

外で休んでても良いが…

ソフィア

外の空気を吸ってきますね

リアム

あぁ、好きなようにしていいからな

ソフィア

はい、ありがとうございます!

外に出ると爽やかな風が髪を揺らした

ソフィア

(やっぱり空気が美味しい…)

ソフィア

(素敵な場所…)

ソフィア

(あっちに行ってみようかしら)

私は軽い足取りで歩き出した

…………

少し歩くと草原があった

ソフィア

綺麗…

ソフィア

よし…!

私は思い切ってその場に寝転んだ

芝生がやわらかく私を包み込む

視界には青い空が広がり

そよそよと風の音が耳に心地よい

ソフィア

(はぁ…)

ソフィア

(なんだか落ち着く…)

ソフィア

こんな所でピクニックなんてしたら楽しいんだろうなぁ…

私は思わず声に出した

すると視界の端に何かが動いた

ソフィア

ん…?

そっちを見るとバケットが置いてある

蓋を開けると中にはサンドイッチや

紅茶、カップまで入っている

ソフィア

こんなものさっきまでは無かったのに…

ソフィア

もしかして…

ソフィア

私の魔法…?

私は自分の手をじっくりと見つめた

特に変化はない

ソフィア

…ひとまず、リアムさんに報告しよう

私は駆け足でリアムさんの家へ引き返した

この景色をまた貴方と

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