僕
僕の声を聞きつけて振り向き笑顔になる彼女。
彼女は入院中でちゃくちゃくと回復を遂げている
僕はそんな彼女にアネモネの花束を持ち花瓶に飾った
彼女
僕
彼女
窓辺に置いた花瓶は太陽に照らされキラリと光を放っていた
そんな花瓶をまじまじと見つめる彼女の姿はとても可愛らしく愛おしかった
僕
彼女
ぷっくりと頬を膨らませる彼女は小動物のように可愛かった
僕
なんてたわいもない会話が続いた そんな会話の中で彼女が少し儚い顔をしてのを見落とさなかった
数日後……
自宅でスマホをいじりまったりしていると
電話がかかってきた
それは彼女からだった
普段ならメールで用を伝える彼女から電話がかかってくるのは珍しく疑問に思いながら電話に出た
僕
僕
彼女の母
僕
電話越しで聴こえた声は彼女の母だった…
彼女の母
涙混じりに重く話してくれたそんな話の内容は
彼女が死んでしまった
ということだった
僕
彼女の母
重くどんよりとした空気が電話越しでも流れる
僕
それに逃げるかのように僕は切った
数日前まで笑顔で近くにいた君が
突然、天へと消えていった…
そんな事を思い返すうちに涙が1つ、また1つと流れていく
僕
彼女が笑顔で生きられなかった分笑顔でいなければいけないのに
どんどん涙が溢れていく
僕
どんなに笑え、笑え、 そう思っても笑えなくて涙が頬を濡らすだけ
サァー… そんな音が窓のカーテンを揺らし窓辺の花瓶を太陽が照らしキラキラと輝いていた
それを見て僕は彼女が近くにいるように思えた
ベランダを出るといつもお見舞い用の花を買う花屋さんが見えた
僕
昨日、彼女に自分の気持ちを伝えるために買っておいた花があったことを思い出した
その花は
僕
僕
僕
そう、僕は明日君に告白するつもりだった
僕
僕
僕
僕
そう言うと彼女が微笑んだように爽やかな風が吹いた…
コメント
8件
はい!期待に応えられるよう、私達なりに精一杯頑張らさせていただきます
いえいえ、これからも頑張ってね!
宣伝…!? ほんとにありがとうございます! 嬉しい限りです…