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あの日から数年。 エメラルドは中学一年生になっていた。 今の名前は—— 日向翔陽。
海外。 バレーボールが盛んな国。 そこが今の翔陽の居場所だった。
コーチ
コーチ
日向翔陽
翔陽は元気よく返事をした。 初めてバレーボールを始めた時。 理由は単純だった。
悲しみを忘れたかった。
母を失ったこと。
兄弟と離れ離れになったこと。
考えないようにしたかった。
だから夢中になった。
気付けば。 誰よりも上手くなっていた。
友達
友達
チームメイトたちが驚く。 翔陽は笑った。 バレーは楽しい。 本当に楽しい。 だけど。
翌日。 試合の日だった。 観客席は満員。 大きな歓声。 強豪校との試合。 誰もが苦戦を予想していた。 しかし。 翔陽は飛んだ。 高く。 誰よりも高く。 そして。 ドォン!! 強烈なスパイク。 会場が静まり返る。
「な、なんだ今の……。」
「速すぎる……。」
観客がざわめく。 翔陽は笑った。 楽しい。 もっと強くなりたい。 もっと上へ行きたい。
試合終了。 圧勝だった。
夜になると。 やっぱり思い出してしまう。 部屋。 机の引き出し。 その奥には写真。
母・愛麗。
そして兄弟たち。
翔陽は写真を手に取る。
日向翔陽
静かな部屋。 返事はない。 だけど。 翔陽は笑う。
日向翔陽
日向翔陽
まるで報告するように。 写真へ話しかける。
日向翔陽
そう言ったあと。 少しだけ寂しくなった。 会いたい。 その気持ちは消えない。
帰り道。 夕日を見上げる。 オレンジ色の空。 翔陽は空へ向かって呟く。
日向翔陽
日向翔陽
日向翔陽
日向翔陽
いつか。 兄弟たちに会えた時。 胸を張れるように。 母に褒めてもらえるように。
そのために。 日向翔陽は走り続ける。 愛を胸に。 未来へ向かって。
コメント
1件
うわああ翔陽くんの成長が見れて胸が熱くなったよ…!!😭💕 最初は悲しみを忘れるために始めたバレーが、いつの間にか彼の生きる力になってて、夜に写真へ話しかけるシーンが切なくてすごくエモかった…「愛を胸に強くなる」ってタイトルがもうそのまますぎて泣ける。試合で飛ぶ翔陽くん、カッコよすぎたし続きが気になりすぎるよ〜!!🌸✨