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あの日から数年。 アメジストは中学一年生になっていた。
友達
星宮アメジスト
教室。 アメジストはいつも通り笑う。 成績優秀。 運動神経抜群。 優しい。 責任感が強い。 先生からも。 友達からも。 信頼されていた。
友達
星宮アメジスト
友達
誰かに頼られるのは嫌いじゃなかった。 だから今日も笑う。 平気なふりをする。
だけど。
誰も知らない。
今日が何の日なのか。
母・愛麗の命日まで。 あと三日。
毎年この時期になると。 アメジストは苦しくなる。
眠れなくなる。
食欲もなくなる。
そして。 母のことばかり考えてしまう。
放課後。 病院。 診察室。 若い女性の医師がカルテを見つめる。
医師
アメジストは黙っていた。 先生は優しく言う。
医師
星宮アメジスト
即答だった。 先生は小さくため息をつく。
医師
星宮アメジスト
アメジストは笑った。
だが、その笑顔が。 先生は嫌いだった。
本音を隠す笑顔だから。
医師
アメジストは首を振った。
星宮アメジスト
医師
星宮アメジスト
また同じ言葉。 先生は諦めたように目を閉じる。
医師
医師
星宮アメジスト
それが条件だった。 だが。
翌日。 来なかった。
次の日も。
その次の日も。 来なかった。
先生は不安になる。
学校へ連絡した。
先生
『今週はずっと欠席しています。』
先生は立ち上がった。 嫌な予感がした。 すぐにアメジストの家へ向かう。
インターホン。
反応なし。
電話。
繋がらない。
静かだった。
先生はバッグから鍵を取り出す。
万が一のために預かっていた合鍵。
医師
小さく呟き。 扉を開けた。
医師
返事はない。 部屋は暗かった。 カーテンも閉まっている。 そして。
リビング。 床に倒れているアメジストを見つけた。
医師
先生は駆け寄る。 意識はある。 でも。
顔色は真っ白だった。
医師
先生の声が震える。 アメジストは弱く笑った。
星宮アメジスト
先生は泣きそうな顔になった。
医師
その言葉に。 アメジストの笑顔が少しだけ崩れる。 先生は知っていた。 この子は。
長女だから。
ずっと我慢してきた。
泣かなかった。
弱音を吐かなかった。
兄弟のことも。
母のことも。
全部一人で抱え込んできた。
先生はそっと手を握った。
医師
沈黙。 しばらくして。 小さな声が聞こえた。
星宮アメジスト
初めてだった。 本音を聞いたのは。
星宮アメジスト
涙が零れる。
星宮アメジスト
ぽろぽろと涙が落ちる。
星宮アメジスト
星宮アメジスト
先生は何も言わない。 ただ。 その言葉を受け止めた。
アメジストは写真を抱きしめる。 そこには。 母・愛麗。 そして兄弟たち。
みんな笑っていた。
星宮アメジスト
星宮アメジスト
星宮アメジスト
星宮アメジスト
夜空の向こうにいる家族へ。
それは長女の願いだった。
コメント
1件
みぅだよ🤍🥀 第23話、読んだよ。 アメジストが「大丈夫」って何度も言うほど、実はぜんぜん大丈夫じゃないって痛いほど伝わってきた…。誰にも頼れず、一人で抱え込んでしまう姿が切なすぎる。先生が「苦しかったよね」って声かけた瞬間、涙が出そうになったよ。 母の命日が近づくたびに眠れなくなるって描写が、リアルで胸が締め付けられた。 次はどうなっちゃうんだろう…。アメジストが少しでも休める場所がありますように。更新待ってるね🌙