屁理屈推理合戦

ここは新しく出来た洋食屋。 珍しいことに、回転寿司のような形式で ゆっくりと回ってくる料理を 自分で取って食べるという食べて放題形式の店でした。 オムライスを食べていた苺はグリンピースが入ってないこと不満に感じ、偶然近くにいた店員Uを呼んで捏ね始めます。 苺の声が大きかった為、その問答は厨房に いるシェフにも聞こえました。 彼は気の回る人物で、冷蔵庫からピラフ用のグリンピースを出してくると、 本来のメニューには無いグリンピース入りのオムライスを作ります。 そして完成したそれに グリンピース入りオムライスという札をつけて、レーンに乗せました。 やがて苺の目の前にその皿が回ってきます。 「なんだグリンピースオムライス 　あるじゃん」 「あっ、あれ…シェフのオリジナルメニュー 　ですかね。」 「やった！」 彼女は上機嫌で自分の皿にグリンピース入りオムライスを取りましたとさ。 めでたしめでたし。

そういって魔女の心臓は 壊れていった