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神楽沙織
私は、月人なの
博麗霊夢
…！月人…？
神楽沙織
ええそうよ
神楽沙織
月人は、強くて優秀な人が多い
神楽沙織
私の家系も、強いことで有名な名門一族だった
神楽沙織
けど、私は違ったの。
神楽沙織
お姉さまやお母さま、お父さまの持っている能力が、私にはなかった。
神楽沙織
当然、家族からは一家の恥だと見捨てられて。
神楽沙織
たった1人、孤独な日々を過ごしてた
神楽沙織
けどある日変わったの。うちにやってきた４人の使用人が、私のすべてを変えた。
霧雨魔理沙
ひょっとしてそれは…？
神楽沙織
そうよ、アンタらの思ってる通り。
神楽沙織
玲と千と陽菜と琴羽よ
神楽沙織
四人は、私を、見捨てなかった。
神楽沙織
私なんかよりずっと優秀で、天界の四天王とも言われてるくらいなのに。
神楽沙織
お母さまに「放っておきなさい」と命令されても、私に尽くしてくれた。
神楽沙織
…四人は、私の家族のような、かけがえのない存在なの。
神楽沙織
そしてある日、玲が「こんなところ、逃げ出してしまいましょう」と言ったの。
神楽沙織
この提案で私たちはここへやって来たのよ
博麗霊夢
…で？声を奪った理由は？
神楽沙織
最近、人里の人たちが、噂をしたり、人の陰口を言うようになってたから…
神楽沙織
私も散々よくない噂をされてきたし、陰口だって言われてきた。
神楽沙織
…から、どうしても、放っておけなかったの
博麗霊夢
アンタの気持ちは分かったわ。
博麗霊夢
けど、だからといって声を奪っていい理由にはならない。
神楽沙織
それぐらい分かってるわ。
神楽沙織
ああ…結局声を奪うことすら上手くいかなかった。私は、弱い…
霧雨魔理沙
お前は、弱くなんかなかったぜ！
神楽沙織
ありがとう。けど、私にはあの子たちがいなきゃ、何もできないのよ…
？？？
そんなこと、言わないでくださいよ…
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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