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鬱病

10 - 彼がおかしいだなんて…

♥

306

2025年05月02日

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続きです

僕はリビングで学校の準備をしていたら兄さんが話しかけて来た。

アメリカ

なあ、カナダ

カナダ

どうしたの、兄さん

相談事かな。

そう思って兄さんの話を聞いた。

アメリカ

俺さ、

アメリカ

日本に会いたい

カナダ

え?

突然の言葉に唖然とする。

だって、今まで兄さんの事を虐めていた日本に会いたいだなんて

おかしい

頭でも打ったのかと思ったが一回話を聞いてみる事にした。

カナダ

な、何で急に…?

アメリカ

少し話したい事があって

話したい事?

何かを訴えたいとか?

も、もしかして…

いや、そんな事は無い…筈。

カナダ

そ、そっか。
どんな話?

アメリカ

いや、俺もよく分からなくてな。

カナダ

よく分からないの?
じゃあ何で…?

アメリカ

昨日さ日本に会ったんだよ。
図書館で

カナダ

そ、そうなんだ

昨日、日本に会ったんだ。

言ってくれれば良かったのに。

少し不安げな顔をしながらこう答えた。

カナダ

別にいいけど、本当にいいの?

アメリカ

ああ、大丈夫だ。
ありがとう

カナダ

会えるのは放課後だと思うよ。
それまで待てるなら

アメリカ

勿論、いくらだって待つさ

カナダ

そっか。
じゃあ連絡しておくね

兄さんの事を虐めていたからあまり仲は良く無いし、話した事もない。

けれど、グループ連絡で日本がいるからそこから繋げばいい。

僕は携帯をいじりながら家を出た。

何時間待っただろうか。

未だにカナダが帰って来ない。

もう少しで四時過ぎだ。

他の皆はもう帰って来ている。

何かあったのだろうか。

だとしたら不安だな。

そんな事を思っていたら、玄関から扉が開く音がした。

誰かと思って確認すると日本がいた。

アメリカ

日本…

日本

あ。
アメリカさん…

日本

えっと、私。
カナダさんからは許可、受けてます

アメリカ

ああ、そうか。
それで、昨日の続きなんだが…

と言うと、なぜが日本は暗い顔をする。

あの続きを話したくなくなったのだろうか。

無理に聞くのは流石に可哀想だ。出来る限りを話してもらう事にした…

が、なぜか日本は何も喋らない。

アメリカ

どうしたんだ?
何かあったのか?

まるで俺といる事を忘れていたかの様な反応をし、答えた。

日本

い、いえ。
なんでも…

絶対に何かを隠している。

流石の俺でも分かる。

アメリカ

嘘つくなよ。
本当の事言えよ

すると日本は、小さな声で喋り始めた。

日本

アメリカさん、貴方の弟さんおかしいですよ…

アメリカ

は…?

俺の弟って事はあの3人の誰か?

俺が誰の事か戸惑っていたら、日本が少し焦りながら言った。

日本

あ、えっと。カナダさん…ですよ。

カナダ?

あいつがおかしい?

なんで?

日本

まあ、最初はこうなりますよね…

最初はこうなるって…予言していたのか?

混乱して来た。

頭がおかしくなりそう。

日本

あの、聞いてくれますか?

アメリカ

…何を?

日本

今まであった出来事を

アメリカ

あ、ああ…

今まであった出来事って、カナダとの事か?

まあ、今はカナダの話題しか入っていないから、そうだろう。

日本が口を開こうとした瞬間に、

カナダ

I'm home,Both of you
(ただいま、お二人さん)

にこにこした顔でカナダが帰って来た。

アメリカ

Welcome home,Canada.
(おかえり、カナダ)

なぜか日本は、カナダの事を見ながらすごく怯えている。

カナダ

あ、お取り込み中ごめんね

日本

い、いえ大丈夫です…
あ、もう帰りますね、すみません。
お邪魔しました…

アメリカ

え、日本?

止めようと思ったが日本は逃げる様に家から出た。

まだ話、途中なのに。

まあ、カナダがやばいって言っていたからな。

だからか?

するとカナダが、

カナダ

なんか日本に変な事言われた?

これは、内緒にした方がいいのだろうか。それとも言った方がいいのだろうか…?

考えた末、カナダがやばいって事は言わない事にした。

アメリカ

いや、本題を話してくれなかったからさ

するとカナダは俺が嘘ついているのに気づいた様な目つきで「そっか」と言い、ため息をついてリビングから出た。

今日は異様に扉を閉める力が強かった。

扉を閉める音は、部屋中に響き渡った。

_____________

___________

__________

カナダ

日本さぁ
あの時言おうとしてたよね?

日本

す、すみませんっ
もうっ、しませんからっ
許してっ下さいっ…

やだやだやだやだ。

叩かれたくない。

殴られたくない。

痛い事されたくない。

カナダ

もうしませんって…
これが最後だよ?
次は…無いからね?

彼は私に圧をかける様に言った。

真顔で、目に光がない。

怖い。

日本

はい……
すみませんっ

許された。

良かった。

カナダ君が怖いですねぇ…

では!👋

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