英帝
…はぁ…はぁ……
体が熱い 頭も痛い 完全に体調不良だ
英帝
ふぅ……はぁ……
英帝
どう……しよ……
こんなに体調が悪い事なんて今までに無かったのに 女王陛下が生きてる時も、こんな事は一切なかった
もう、死んでしまいそうな程頭が痛い
英帝
ん……はぁ…
だが、もう僕は一度死んでいる。 旧国という立場で生き長らえてるだけで、もう消えている筈なのだ
死んでいいんだよ、もう死んでるはずなんだから
それに、死んでみたら、亡き女王陛下に会えるかもしれない
僕は心酔していたんだ、女王陛下に
英帝
ふ……は……
英帝
じょうおう……へいかぁ……
英帝
はやく…あいたいです……
その時だった
英帝
ッ……?
さっきよりも確実に体温が上がったんだ
英帝
ふ……は…あぅ…
頭も痛い、何も考えられなくなった
英帝
ぅ゛……あ…へいかぁ…ポロポロ(泣)
英帝
たすけて……へいかぁ"…ポロポロ
ほんとに死ぬのかな……?
英帝
へい……か……しんじゃ"…
さっきまで何とも思わなかったのに、死に対する恐怖が迫ってきた
初めての感覚だった
英帝
う……うう"ぅ゛……
何だか意識が遠のいてきた
もう、いいや
僕の犯した大罪は到底許されるものじゃない
もう、罪を背負い続けるのも疲れたんだ
この世界に……
さようなら
え……て……おき……
あれ……?何か聞こえる?
えい…て…おき…
なに?聞こえないよ
清
英帝!起きろ!!
英帝
え……?
英帝
清……?
そこには清が居た
僕とアヘン戦争で戦って惨敗した清だ
英帝
何…で…?
今の僕にはそんなことどうでも良かった
生きているんだ、死ぬつもりだったのに
清
何でじゃねぇ!
清
熱めちゃくちゃ高いじゃねぇか!!
清
どうして病院に行かない!?
英帝
だっ……て…
英帝
死のうと……思ったんだもん……
清
は……?
清
死のうと思っただぁ!?
清
何言ってんだよ!
清
どうしてそんな事思ったんだ!?
英帝
女王……陛下に…会い…たくて…ポロポロ
僕の目からは自然と涙が溢れ出ていた
英帝
う……あ"…清…!!
清
何……だよ…
英帝
僕…生きてていいかなぁ"…?
清
当たり前だろ……?
英帝
ぅ……あ"あ"ぁ"…
今気付いたんだ
僕は女王陛下に会いたかったんじゃないって
本当は、自分が存在してていいのか分からなかっただけなんだ