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司とえむを結ばせたい幼馴染

第2話 - 【2】いつもより美味しいたい焼き

304

2022年03月03日

#プロセカ

#司えむ

#わんだしょ

ゆー

フェニックスワンダーランドｰワンダーステージｰ

司

…

えむ

…

司(気まずい！！) えむ(気まずいよぉ〜…)

えむ

(こういう場合って何話せばいいんだろ？？うーん、類くんとか寧々ちゃん居ると話せるんだけどなー？)

司

(な、なにか話題を作らねば！類に背中を押されたと言うのに！！)

えむ

(うーん、あ、そうだ！)

えむ

(あたし、まだお礼言ってなかったよね！？)

えむ

(2人の時こそ感謝を伝えないと！)

えむ

(笑顔になるためには人に感謝することだっておじいちゃんも言ってたもん！)

えむ

つ、司くん！

司

あ、あぁ！なんだ！

えむ

あのね、

えむ

ありがとう！

司

…へ？

司

な、何を言ってるんだ？急にお礼なんか言って。

えむ

ありがとう、ワンダーステージを選んでくれて！

えむ

司くんがいなかったら寧々ちゃんだって来なかったし、類くんだって来なかったし、カイトお兄さんもミクちゃんも…みんなみんな居なかったもん！

えむ

だからね！ありがとう！

えむは満面の笑みで司の方を向いた。

司

…あ、あぁ。

司

(いや待て待て待て！？可愛すぎないか！？いつも笑ってるけど、えむの満面の笑みとか初めて見たぞ！？)

えむ

(うわぁー！！司くんうつむいちゃってるー！！司くん変に思ってないかな！？大丈夫かなっ！？)

司(ってか…) えむ(って…)

司(俺は一体何を考えているんだ！？) えむ(あたし何考えちゃってるのー！？)

司

な、なぁ。

えむ

ん！？

司

…す、少し歩かないか？

えむ

…う、うん！

2人はフェニックスワンダーランド内を散歩することにした。

ｰ司のスマホの中ｰ

KAITO

うーん、心配で抜け出して来ちゃったけど…

KAITO

大変そうだね。

KAITO

うーん、そうだ。

KAITO

(うん、これならえむちゃんも司くんも1回気分転換できるはず。)

KAITO

(類くんと寧々ちゃんがきて40分は経ってるからね。)

KAITO

…40分間、えむちゃんと司くんは何をしていたんだろう…？

KAITO

まぁ、いいか。早く類くんと寧々ちゃんに知らせないと！！

KAITOはセカイにいる類と寧々のところへ戻ることにした。

ｰワンダーランドのセカイｰ

類

(…？カイトさんはどこ行ったんだろうか？)

類

(ルカさんの様子でも見に行ったのかな？)

MEIKO

ねぇねぇ、次は寧々ちゃんのお話聞きたいわ！

寧々

え、わたし…？

類

確かに面白そうだね。

寧々

類はわたしのこと色々知ってるでしょ。

類

そんなこと言わずに。

MEIKO

そうよそうよー！

寧々

うん、わかった。

寧々が両片想いを知ったことについて話し始めた。

KAITO

類くん、寧々ちゃん、ちょっといいかな？

KAITOが走ってきて大声で類と寧々の名前を呼んだ。

寧々

え？

類

一体何だろうねぇ。

MEIKO

もー！カイト邪魔しないでよー！

KAITO

ごめん。でも急用なんだ。寧々ちゃんの話を聞くのはそれからでもいいかな？

MEIKO

…しょーがないわね。

MEIKO

それじゃ、私はルカのところに行こーっと。

KAITO

ありがとう、メイコ。

類

それじゃ、一旦外に出ようか。

3人はステージから出ることにした。

類

カイトさん、それで話って？

KAITO

うん、1回ペアを変えるのはどうかな？

寧々

ペアを変える？

KAITO

うん、もう40分近く司くんとえむちゃんは一緒だろう？

KAITO

流石にギクシャクしちゃってるんじゃないかなって思ってね。

KAITO

それだったら1回男女で別れるとか1回ペアを変えた方がリラックスできると思うんだ。

類

ペアを変えたらその間に話もできる___と。

KAITO

そういうことだよ。

KAITO

どうかな？

寧々

うん、わたしはいいよ。

寧々

司とかえむに伝えたいこともあるし。

類

寧々がそう言うなら僕もいいよ。

類

それじゃ、早速司くんとえむくんのところに戻ろうか。

寧々

うん。

KAITO

それじゃあね、2人とも。

寧々

はい、カイトさんありがとうございます。

2人はスマホの｢セカイはまだ始まってすらいない｣にタップした。

フェニックスワンダーランドｰワンダーステージｰ

司

…

えむ

…

司(戻ってきてしまった…！) えむ(戻ってきちゃったよー！)

司

(何か、何か話題は無いのか！？)

司

(…あ)

司の目線の先にはたい焼きを持った子供たち。

そして、たい焼きと書いてある屋台。

司

な、なぁ、えむ。

えむ

な、なーに？

司

たい焼き…食べないか？

えむ

たい焼きっ！？食べる食べる！

司とえむはたい焼き屋さんまで行くことにした。

ﾃｸﾃｸﾃｸ(足音。)

えむ

着いたー！！司くん何味にするー！？

司

いや、たい焼きってあんこかカスタードの2択だろう…？

お店の人

お嬢ちゃん、まいどー

えむ

はいっ！司くんっ！

えむ

たい焼きのあんことカスタードと抹茶といちご！

えむを見ると、両手にたくさんのたい焼きを持っている。

司

多くないかっ！？

えむ

んー、ほうはなー？
(んー、そうかなー？)

司

…もう食べてる…。

えむはたい焼きを半分に割って食べている。

どうやらえむが食べるのはあまりほかの所では見かけないいちご味のようだ。

えむ

ふかさふん、おれたべふー？
(司くん、どれ食べるー？)

司

あんこだな。

えむ

はい、おーぞ！
(はい、どーぞ！)

司

ありがとう。

司はたい焼きを頭から食べる。

口いっぱいに甘いあんこの味が広がる。

司

うん、美味しい。

えむ

はっー、美味しかったー！

司

もう食べたのか。

えむ

もうひとつ欲しいけどあとは寧々ちゃんと類くんの分なんだ！

司

…

えむ

ん？司くんどうしたの？

司

ん。

司はたい焼きを7:3の割合に割る。

そして大きい方をえむに渡した。

えむ

えぇっ！？いいのっ！？

司

あぁ。

司

えむに食べられた方がたい焼きも嬉しいと思うからな！

えむ

…！！司くん、ありがとうっ！！

えむと司は甘い甘いあんこのたい焼きを食べて、類と寧々を待つことにした。

司とえむを結ばせたい幼馴染

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