初兎くん。
…………。
何も答えないまま、袖で傷を隠している。
ないこくん。
ねぇ……その傷、どうかしたの?
そうして彼はついに口を開く。
初兎くん。
じ……
自分で引っ掻いた。
…………。 (沈黙の間)
いむくん。
なんでそんな事しちゃったの?
初兎くん。
だ……だって…
[涙が滲み出す]
[涙が滲み出す]
初兎くん。
僕がっ……僕が反対側の道に行くからアニキは出血多量で死んじゃって、
初兎くん。
どうして僕はあの道を選んだんだろうと思うともう涙が止まらなくて……
いふまろ。
…………。
アニキを置いていった自分が許せなくて……
初兎くん。
ッグスッ…ポロッ
ないこくん。
でも、アニキは別に自分が重症を負ったのも初兎のせいにしてないから、
ないこくん。
アニキが初兎ちゃんを守ってくれたって思っていたら、アニキも安心するんじゃないかな。
初兎くん。
…………っないちゃん…
初兎くん。
そうだよね、アニキは僕を守っていてくれたのに……
初兎くん。
なんで気づけなかったんやろ…ないちゃん、気づかせてくれてありがとう!
本当は同じ事を考えていたのだが…ないこに先を越されてしまった。
いふまろ。
……フフッ
(まぁ、そこもないこの良いところ何だけどね〜)
いふまろ。
とにかく、これからは自分を傷つけない・責めないことね!
初兎くん。
はーい、気をつけるわ!
一件落着…と思っていたのに。
?
………無駄な会話はよせ!
いむくん。
……は!?
?
どうしてお前らはそんなにも……
?
そんなにも………
人を大事にするんだ?
いふまろ。
……。
かなり怯えたような声だった。このゲームをノリノリで開始した彼が放つような言葉ではなかった。
いふまろ。
当たり前じゃん。
ー大切な仲間だからー
?
………っ!ポロポロ
崩れ落ちた際に被っていたフードが外れ、ふたつの瞳がこちらへと向けられる。
いむくん。
あ………あなたは…
一体………?
次回新キャラ(?)登場です〜!
今回もまたまた短くて申し訳ございません*_ _)
テスト勉強で休日も朝から夜までずっとやってて、時間の隙がないんです💦
把握よろしくお願いします(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”
次回まで500スタ!