ボロボロの心と体
もう何もかもがどうでもよくなって
そこを逃げ出した
あてもなく彷徨い続け私は倒れた
気がつくと知らない男性が隣で眠っていた
(綺麗な顔…)
んっ
起きられたんですね
…ありがとうございます
私なんかを助けてくださって…
私なんかじゃないですよ
ほらっ前を見てください
僕はただあなたが倒れていたから助けただけ
当たり前のことをしたんですよ
…優しいですね
よく言われますw
その日から私達は親しくなっていった
あの人のことも忘れかけるくらいに
ある日のこと
私は彼の行き先が知りたくなってこっそりと後をつけた
彼が会っていたのは女性だった
彼が彼女を見る目は私と居るときとは違っていて
目の前が真っ暗になった
気がつくとどこかわからない暗い場所にいた
服や手は真っ赤に染まっていて
私が犯した罪を蘇らせた
この血は彼のもの
そう思うと笑みが止まらない
だって
初めて彼が私のものになった気がしたから
満足した私は
暗闇で鈍く光る刃先を喉者にあてた