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br
僕を見るなり、ぶわっと泣き出しそうなsmさんを目の当たりにして...僕は酷く困惑していた。
...困惑と、smさんに対する僕の思い。
そっと、smさんの手に触れる。
sm
br
罪悪感、少しの不安...でも、責任感、かな...
br
手の温度が伝わる。 その温もりと一緒に、smの感情が伝わってきて。
_人の肌に触れると、その人の感情の名前がわかる。 喜怒哀楽、全てが脳に伝わってくる。
手を繋ぐ、撫でる、叩く、包み込む。 何でも、触れただけでその人の気持ちがわかるのだ。
ずっと、小さい時からずっと悩まされてきた能力だ。
br
それは、10年ほど前。
僕は皆んなと仲良くしたい、という思いが幼少期からあった。 中でも、家が近かったsmとは日が暮れるまで遊んでいた記憶がある。
br(幼)
その日も、いつもと同じように遊んだときの話を 母親にしていた。
話していけばいくほど、母親の反応は薄れて行き、終いには表情が曇りに曇っていたのが頭から離れない。
br母
br母
br(幼)
幼かった僕は、その意図すらもわからず、うろたえるのが精一杯。
br母
br(幼)
必死に抵抗しても。
br母
br母
理由を聞いてみても。
br(幼)
br
...思い出すだけでも腹が立ってくる。 きっと近所の間で噂されていたりしたのだろう。その情報を鵜呑みにして...僕の心を捩じ伏せて...
br(幼)
だからだよ、だから家出したんだよ。
br母
どうしてわかってくれないの。
...この頃からだろう。 母親に対する対抗心が芽生えたのは。
br
おかあさん、手つないで歩こ!
赤ちゃんじゃないんだから...それに、今どっちもの手が塞がってて離せないの
えぅ...っ、いたいよ...っ、すりむいちゃった、
立てない、よ、おかぁさん、...っ
brは男の子でしょう?このくらい何でもない!ほら、我慢!
ぉかあ、さん...
がんばったから...なでて、ほしい、
だめ...?
br
今更、何を考えているんだ。
とっくの昔の記憶じゃないか。
もう...忘れてしまえ...
入学式目前。
br(約一年前)
sm(約一年前)
br(約一年前)
sm(約一年前)
桜が舞う。 春、卯月だった。
br(約一年前)
sm(約一年前)
これらは、僕の忘れがたい記憶。