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暇72
いるま
こさめ
LAN
すち
みこと
りうら
ほとけ
初兎
ないこ
if
ゆうすけ
5
2
4
3
1
いるま
リビングに入った瞬間、次男のいるまの冷ややかな声が飛んできた。 ソファに深く腰掛けた暇72は、手元のスマホから目を離さない。 ……離せない。視線を上げれば、そこに並ぶ「完璧な兄弟」たちの軽蔑に満ちた目が刺さるから。
暇72
いるま
キッチンで夕食を作る長男のLANは、こちらを振り返りもしない。 ただ、包丁を叩きつける音が少しだけ大きくなった。それが「怒り」のサインだってことは、痛いほどわかる。
すち
三男のすちが、お菓子をつまみながら淡々と言う。
その隣で、五男のみことと末っ子のこさめが、僕を避けるようにして楽しそうに笑い合った。
暇72
歌も、ラップも、トークも。 みんなは光り輝いているのに、四男の自分だけが、濁った灰色のなかにいる。
暇72
いるま
いるまの怒鳴り声を背中で聞き流しながら、自室のドアを閉める。 カチャリ、と鍵をかけた瞬間、張り詰めていた糸が切れた。
暇72
誰もいない暗い部屋。
なつは、誰にも見せないように、震える手でボロボロになったノートを開く。
そこには、兄弟たちの誕生日や好きなもの、そして、いつかみんなと一緒に笑い合いたいという、叶うはずのない願いがびっしりと書き込まれていた。
暇72
桃瀬
桃瀬
桃瀬
桃瀬
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