コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
桜
コロコロと 壁を塗りたくる俺ら 落書きされた後が消えねぇんだとよ
蘇枋
蘇枋
桜
きっと今はすんごいしかめっ面を していると思う。 確かに俺が塗った所だけ 塗り残しだらけ ムラだらけ
楡井
桜
楡井は以外にも壁塗りが 上手かった。 蘇枋は俺らが塗れないちょっと高いところを 綺麗に塗っていた。
柊
蘇枋
桜
楡井
と、楡井まで悪ノリしてくる始末。 その後俺らは、黙って手を 動かし壁の色を塗り終えた。
柊
柊の声が鳴り響いた。 細道な場所だったので、 大きな声がさらに 大きく拡がっていた。
桜
桜
蘇枋
アハっと蘇枋が笑った。 楡井も、
楡井
っと無意識ながらにディスっている。 俺がいるから永遠に終われないとでも思ったのか此奴
蘇枋
蘇枋
桜
楡井
蘇枋
蘇枋
楡井
楡井
蘇枋
俺は人差し指を口元に立て、 にれくんにこう放った
蘇枋
好きな人が、 とは 死んでも言わないけど。
それから俺は桜君の後を追った。 この想いは、 噛み砕いて飲み込む事にした。
一人で帰る帰り道。 さっきまでとはまるで違って ものすごく静かだった。 この街に来る前の俺みたいだった。
1人になる時間が、 嫌でも昔をチラつかせてきた。
蘇枋
桜
昔の光景が目に映る。 こんなに俺は、 1人が怖くなっちまってたんだと、 気付かされた。
蘇枋
蘇枋
急に名前を呼ばれた驚きから、 現実へと引き戻された
俺は一体どんな顔をしていただろうか。 昔の思い出から、 引っ張り挙げられた。 感謝してもしきれないほどだ
桜
蘇枋
蘇枋
ケロっと普通に話しかけてきた 蘇枋を見て、 安心したのと同時に、 下の名前で呼ばれたのは きっと気の所為だと思い知らされた。
桜
蘇枋
蘇枋
桜
桜
蘇枋
心配して来てくれるのは嬉しい。 正直俺の心臓が激しく動いている のを感じる。 でもそれ以上に、苦しく感じた。
顔が俯いてしまっている俺。 蘇枋が腰をかかげて俺の顔を覗き込もうとしていた。 見かねたのか、蘇枋が俺の顔を掴んで 上へとグイッとあげた
桜
桜
桜
首がもげそうな程上に突き上げられ、 さすがに死ぬかと思った それでなお笑ってやがる此奴… やっぱどう見てもSっけがある 行動だった。
桜
蘇枋
蘇枋
可愛いなんて言葉を、 しっかりと俺に向けて言われたのは初めてだった。 どちらかと言えば、怖いだの 気持ち悪いだの、 悪意がある言葉ばかりだった
桜
蘇枋
蘇枋
桜
それでもまだ笑いが止まらない 蘇枋。 こんなにこいつに目を取られるなんて、 今まであんまりなかったはずなのに。
蘇枋がちゃんと笑っている気がして、 俺の目はどんどんと、 奪われて行った。
あぁ、ずっと一緒に居たい。 一緒の気持ちに、 なんて、そんなわけが無い。 だって俺は知っているから
見返りを求める恋なんて、 本当の恋と言えるのだろうか。