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それから
放課後になると、二人は自然と音楽室に集まるようになった
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黒离がギターケースを机に置く
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mf
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黒离は椅子に座ってギターを構えた
ジャーン
新しいメロディーが流れる
紫苑は黙って聞いていた
mf
黒离はこういうやつだった
好きなことになると、止まらない
曲が終わる
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mf
ur
mf
紫苑はピアノに座る
mf
ポーン
mf
ur
mf
紫苑の指が鍵盤を叩く
次の瞬間
曲が、別物になった
黒离の作ったメロディーが
紫苑の演奏で、何倍も綺麗に響く
黒离はぽかんとした
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紫苑は立ち上がる
音楽室の隅に置いてあるベースを手に取った
mf
ボン
低い音が鳴る
数秒後
黒离の曲にベースラインがついた
完璧だった
黒离は固まる
ur
紫苑は次にドラムに座る
ドン、タタン
リズムが流れる
そして
ギター
紫苑は軽くコードを弾いた
ジャーン
……綺麗だった
黒离の音より
ずっと
mf
音楽室が静かになる
黒离はしばらく黙っていた
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mf
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mf
mf
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紫苑はギターを机に置いた
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黒离は少し驚いた顔をした
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黒离の心臓が一瞬跳ねた
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紫苑は顔をそらす
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mf
そのとき
外で雷が鳴った
ゴロゴロ
ur
黒离が窓を見る
すぐに大雨になった
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紫苑は呆れた顔をした
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mf
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mf
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黒离が目を丸くする
ur
紫苑はそっぽを向いたまま言った
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黒离はニヤッと笑った
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mf
ur
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紫苑は小さくため息をついた
玄関で傘を開く
紫苑の傘は少し小さい
だから
二人の距離が、近かった
肩が触れる
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ur
mf
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雨の音だけが聞こえる
ur
mf
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黒离は少しだけ真面目な声で言う
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紫苑は足を止めた
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mf
ur
mf
mf
ur
mf
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このとき二人はまだ知らなかった
この先
黒离が本当に
「だから僕は音楽を辞めた」
と言う日が来ることを
そして
それは
紫苑の才能のせいでもあると言うことを
momizi
#🌈🍑