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たいら
たいら
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ある日の放課後
黒离がいつものようにギターを弾きながら言った
mf
紫苑は楽譜に目を落としたまま返す
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黒离は振り向いて笑う
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紫苑は顔をしかめた
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mf
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紫苑の手が止まる
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そして迎えた、文化祭当日
体育館のステージ
ざわざわとした空気
生徒会(?)
モブ女
もぶ子
モブ女
そんな声が聞こえる
ステージ袖
黒离はギターを握りながら笑っていた
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mf
紫苑はいつも通りの顔で答える
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mf
ステージに出る
ライトが眩しい
観客の視線が一斉に向く
ur
黒离の心臓が強く鳴る
でも、隣を見る
紫苑がいる
それだけで、少し落ち着いた
ur
ギターを構える
ジャーン
最初の音が鳴る
一瞬、空気が止まる
そして、紫苑のピアノが入る
ポーン
音が重なる
観客のざわめきが消える
曲が進む
ur
ur
隣の音が完璧に支えてくれる
紫苑の演奏は正確で、綺麗で
ーー眩しかった
曲が終わる
一瞬の静寂
そして
モブ女
もぶ子
モブ女
その声を聞いた瞬間、黒离の手が止まった
もぶ女
モブ子
笑い声
拍手
でも、黒离の耳に残ったのは、それだけだった
ur
横を見る
紫苑はいつも通りの顔で立っている
何も気にしていないかのように
mf
ur
ステージ裏
もぶ女
モブ子
女子たちが紫苑に話しかける
もぶ子
もぶ女
紫苑は困った顔をしている
mf
黒离は少し離れた場所でそれを見ていた
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分かっていたことだった
でも、胸の奥が少し痛かった
モブ女
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モブ女
ur
モブ女
ur
モブ女
女子は去っていく
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mf
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黒离は少し強く言った
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黒离は笑う
でもその笑いは、少し歪んでいた
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黒离は目をそらす
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mf
ぐっと引き寄せる
距離が一気に近くなる
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紫苑の心臓が跳ねる
mf
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mf
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mf
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mf
息がかかるほどに近すぎる距離に、紫苑は今更気づく
mf
黒离の目が、少しだけ揺れていた
その瞬間
黒离はふっと手を離した
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何事もなかったように言う
mf
二人は並んで歩き出す
でも、さっきまでとは違う距離だった
触れそうで、触れない
その間にあるのは
まだ言葉にならない感情と、
小さなすれ違い
そしてそれは、確実に
未来へと繋がっていく
――黒离が音楽を辞める、その理由へ