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その日もその次の日も俺は図書館に足を運んだ

理由はないと言えば嘘になる

彼女がいるかもしれないから

気になって仕方がなかった

「こんにちは」一言が耳に残って離れなかった

3日目の午後窓際に座ってる彼女を見つけた

ハジメ

(いた。)

俺は自然と声をかけていた

ハジメ

また、会いましたね

アイラ

そうですね

その笑顔似てるんだよ

アイラ

なんで話しかけてきてくれたんですか?

ハジメ

この前気遣わせてしまったんで。

微笑んでくれた。

またその笑顔

ハジメ

(思い出すんだよ。その笑顔)

アイラ

私矢野藍良

ハジメ

俺、九井一

アイラ

よろしくね!

アイラ

“一くん!”

“一くん”

あの人に呼ばれてた名前だ。

忘れられなかった

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