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ゆず
紅葉様を泣かせてしまうとは露知れず
紅葉様と直接お話ができると楽しみにして紅葉様のお部屋へと向かったあの日
誰からも告げられていない何かが紅葉様を守っていた。
その名をみーくんさんと言う。
松里(まつり)
みーくん
松里(まつり)
紅葉様は今、お風呂へ行かれている。
みーくん
こんな優しいお言葉をみーくんさんから貰ったのは初めてだ。
…許してくださるかもしれない
みーくん
紅葉様自体は僕が犯してしまった罪を許してくださった。
けれどみーくんさんは絶対に罪を許してくれないし、気を許してはくれない…
紅葉様はある時、3人で仲良くしたいと言っていた。
遊ぶのは禁じられているけれど、仲良くなることは頭首から禁じられていない。
禁じられていないから仲良くなっても問題は無い…はず。
けれど、みーくんさんに許してもらわないと紅葉様の願いが叶わない…
みーくん
みーくん
心配してくれてっ
みーくん
……みーくんさんと仲良くなるには時間がかかりそうだ
紅葉(もみじ)
髪を濡らしてお風呂からでてきた紅葉様。
髪を乾かす準備を始めるみーくんさん。
この光景を見てふと思った
この2人はどうしてこんなにも固い絆で繋がっていられるんだろう
僕だって紅葉様と仲良くなれてきたのに…けど、こんなにも固い絆で繋がっていられない。
モヤッとした気持ちが心を支配した。