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君の涙が止まるまで_。

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君の涙が止まるまで_。

1 - 君の涙が止まるまで_。#第一章

♥

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2021年12月19日

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風鈴の音と共に、

君の髪が靡く。

サラッと音を立てながら。

でも、

もうきっと、

この音を聞くことは出来ない。

それでも、

彼女が前まで、

確かにこの世にいたこと、

君が俺に、

話しかけてくれたこと、

俺は忘れはしない。

忘れたくない。

俺はきっと、

君に恋をしているから。

『君の涙が止まるまで_。』

第一章 君の声と夕日

夕日が差し掛かると同時に、

俺はスケッチを始める。

"俺、1人で_"

千冬

、、

俺だけだったからだ。

人気のない美術部に入部したのは、

ガラガラガラガラッ

千冬

俺1人の静かな教室に、 ガラガラと、大きな音が響き渡る

水月

失礼しまーす!

水月

松野千冬君って、居ますか?

透き通る声で俺を呼び出すのは、

2ーCの、学校1の美人

千冬

え?あ、俺だけど、、

水月

君が松野君か!!

千冬

水月

いやー、

水月

美術部が君しか居ないって聞いて、

水月

探してたんだよー!

千冬

千冬

俺を?

水月

うん!

水月

水月

君が書いてるそれって、、

千冬

あぁ、、

千冬

夕日だよ、

千冬

いつもこの時間に夕日を書いてるんだ、

水月

へー、、!

水月

綺麗、、

千冬

ありがと、、

水月

これなら君に任せられそうだね!

千冬

千冬

任せる?

水月

そう!

水月

君に、私を書いて欲しいの!

千冬

え?

水月

だから、

水月

君に私をスケッチして欲しいの!

水月

お願い出来ないかな?

困り果てたような顔で お願いされると、 流石に断りづらい、

それに、 今までずっと景色しかスケッチ して来なかった俺にとって、

人物をスケッチするのは、 いい経験にも なるだろう。

千冬

わかった、いいよ

水月

ほんとに?!

水月

ありがとう!

水月

あっ、そういえば、

水月

自己紹介まだだったね!

千冬

俺は君の名前知ってるよ、

千冬

夜橋みつきさん

水月

ちょっとー!!

水月

私はみつきじゃなくてみづきですー!

水月

みづきとみつき、

水月

間違えないでよーwww

水月

えっと、君はー、

水月

松野千冬君だね!

水月

私は2ーC、夜橋水月!

水月

よろしくね!ニコッ

千冬

!!

俺の瞳には、 満遍の笑みで笑う彼女が映った

とても輝かしく、 とても美人な彼女に、

俺は見惚れてしまった。

水月

あっ!

千冬

水月

ほらほら!

水月

早く書かないと夕日沈んじゃうよ、、!

千冬

あっ、、

本当だ、

冬場だからだろうか、

夕日が沈むのが早い。

俺はペンを持ち、

とっさにスケッチの続きを始める。

水月

ッ、、笑

トコトコ

千冬

彼女は急に歩き出し、 どこへ行くのかと思うと、

窓の目の前に立ち、 窓をガラッと開けた。

千冬

?夜橋さん?

水月

ふぅ、、

水月

こうやって夕日を眺めてると、

水月

清々しい気持ちになれるんだよねー、、、

ヒューーー

風が吹き、 カーテンと同時に、君の髪が靡く

その光景はとても、

美しく、儚いものだった。

千冬

、、!

俺は、気がつくと、 スケッチブックの中に彼女を 書き込んでいた。

水月

ん?

彼女は、不思議そうに 後ろを振り向く

水月

どうしたの?

水月

何かついてる?

千冬

い、いや、、

こんなの、 見られたら恥ずかしい、

俺は、 イーゼルの上にある消しゴムを 手に取る

水月

あっ!

水月

もしかして、完成したの?

水月

見せてよ!!

千冬

いっ、、いや、、!

千冬

べっ、別に、

水月

水月

何で消しゴムなんか持ってるの?

千冬

いや、完成はしたんだけど、

千冬

変だから消そうと思って、、

千冬

それに、もう一部分は消した、

水月

ふーん、

水月

そっか、

水月

なら残念、、

水月

、、

水月

でも、

水月

またその絵が修正し終わって、

水月

完成したら、

水月

一番に私に見せてね!

千冬

あぁ、、?

水月

約束だよ!

あの日、 俺は君と、小指を絡め合い、

一時の約束を交わした。

次回、第二章 『さよならを言えるのは_。』

138タップ、 お疲れ様でしたー!ヽ(;▽;)

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