恐怖症シリーズ

ガラス恐怖症

俺はガラスが怖い。

割れる音や、割れた破片に怯えてしまう。

昔、ヘマやってガラスを割ってしまったことがあった。

その音や、破片を見ると呼吸が出来なくなる。

手足も震えだす。

トラウマだ。

この人は木兎光太郎。

俺の大好きな恋人だ。

赤葦さんはいつも俺を助けてくれる。

こうやって心配もしてくれるいい人だ。

俺は地獄耳を持っている。

だからめっちゃ遠くにある音や、陰口、小さな音でも気付いてしまう。

いまさっきの舌打ちもだ。

当然、割れるガラスの音も入るわけで。

ｶﾞｼｬﾝｯ

多分、今理科室でなんか割ったんだろう。

嫌だ。

あ、嫌だ。

ﾊﾞﾘﾝｯ

やめて。

ﾋﾞｭﾝｯ

ﾊﾞﾘﾝｯ

ぇ、、、？

ﾊﾞﾗﾊﾞﾗﾊﾞﾗ

俺の後ろにあったガラスが木兎さんのボールで割れた。

ぁ、、無理ｯ。

怖い。

無理だ。

痛い。

怖い。

いや。

痛いよぉ。

その後病院に行き、包帯を巻いてもらった。

次の日。

まだあの時のトラウマが残っていた俺は声を出すことが出来なかった。

昼休み。

あの時、舌打ちした人だ。

そんなこと、思ってない。

ﾊﾟﾘﾝｯ

その人はそこら辺にあった試験管で俺の頭を叩いた。

俺の頭からは血が出てきていた。

痛い。

こわい。

ﾊﾞﾘﾝｯﾊﾞﾘﾝｯﾊﾞﾘﾝｯﾊﾞﾘﾝｯﾊﾞﾘﾝｯ

その人は狂ったようにガラスを全て割っていった。

やめて。

いたい。

怖い。

息が乱れていく。

ここから離れたい。

離れたいのに頭が痛すぎて足が動かない。

手足が震える。

息が乱れる。

誰か助けて。

ぁ、やばい。

しぬ、、、ｯ。

ﾌﾗｯ

ﾊﾞﾝｯ

ﾊﾞﾀｯ

もう、無理、ｯ。

ﾊﾟﾁｯ