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奏
奏
奏
奏
茜
奏
茜
奏
茜
奏
奏
茜
奏
奏
奏
あんなことを繰り返すまい、と奏は素早く立ち駆け出した。
茜
奏
茜
奏
廊下を全速力で走る。
メインホールに着く道中で出会ってしまう可能性だって、少なからずあった。
でも、今の奏には頭の片隅にもなかった。
ただ、新を助けたい。
その一心で走った。
奏
新
新
新
奏
新
奏
新
奏
新
奏
奏は新の腕を強引に掴み、入ってきた扉の方へ歩いた。
しかし、違う扉の方から嫌な音が聞こえた。
あの扉だ。
トラウマ。
奏は直視できず、俯きつつ耳をすました。
ドシン……ドシン……ドシン……
新
新
奏
奏
新
奏
少し抵抗していた新も危険なことを察知し、己の意思で扉の方へ進み始めた。奏は新について行くように歩いた。
抵抗しないならば、腕を掴んでいる必要もないと思い、スッと手を離した。
新
奏
新
奏
と、返したものの……奏だって何処にいるほうが危険、なんて断言出来ない。
しかし、こうでも言わないと自分自身が落ち着けない。
それに、誰かと話し、相談していないと震えてくる。
奏
奏
新
奏
新
奏
廊下が動かなくなった。
いや、奏の足が動かなくなっっていた。
茜が新に"会っていない"と言っている時点で気付くべきだった。
確実に……自分以外、前の世界の記憶を持っていない。皆、忘れている。
思考力が低下している。身を持って実感した。
新
奏
新
奏
相当グシャグシャにされている紙。しかし、よく見ると半分に折られている線だけくっきりとしている。
紙を開き、中を見る。その中には走り書きしたような乱雑な線で、
としょかん
と、だけ記されていた。
奏
新
奏
新
奏
グシャグシャの紙を2つに折り、指でしっかりと掴みながら奏は新と共に図書館を目指した。