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もう一度だけでいいから。

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もう一度だけでいいから。

1 - もう一度だけでいいから。

♥

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2018年10月16日

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神様。

本当にいるのなら、

もう一度だけでいいから

会わせてください...

1年前

さやか

早くしないと大学遅れちゃう!

ドンッ

さやか

…っ!ごめんなさいっ!

良介

俺は大丈夫だよ。君こそ怪我してない?

さやか

…私は全然大丈夫です!

良介

そか、良かった。じゃあ、

この時から私は

良介に惹かれていたのかもしれない。

次の日

さやか

それでさー

夏海

へー

さやか

あっ!

良介

えっ?あっ、昨日の!

さやか

同じ大学だったんですね!

良介

なんか運命?笑

さやか

ですね、笑

良介

あははっ。あっ!もうこんな時間だ…そろそろ授業だ

さやか

あのっ!

さやか

さやか

名前聞いてもいいですか…

良介

っ、

良介

良介。良いに介護の介って書くんだ

良介

君は?

さやか

奥野さやか…です

良介

さやか…可愛い名前だね、ニコッ

さやか

っ///

良介

じゃあ、またな。

君のことを、

もっと知りたい__

数日後

良介

こんなとこに呼び出してごめんな

さやか

ううん。

さやか

で、話って?

良介

俺さ、さやかのことすげー好きみたいなんだ

良介

付き合って…欲しいです

さやか

えっ!

さやか

私も好き。

良介

本当っ!

さやか

初めて出会った日から多分好きだった、笑

良介

俺もだよ、

良介

今日、俺んち来ない?

雨がザーザー降る中、

良介とひとつになった。

さやか

良介っ

良介

さやか、

良介

っはぁ、はぁ、っ…

さやか

大好きっ、はぁっ、んんっ…

3ヶ月後

雪がよく降っている日だった。

良介

ねえ、さやか

さやか

ん、なあに?

パカッ

良介

俺と…

良介

結婚してください

さやか

っ…!

良介

ちょ、泣くなよ…

さやか

ごめ…うれ、しくて…っ

良介

返事、今聞いていい?

さやか

っ、ひっく

さやか

おねが、いしまっ…

気づいたら私は

良介の腕の中にいた。

良介

一緒に暮らそ。

嬉しくて、嬉しくて

言葉が何も出てこなかった。

半年後

さやか

明日の結婚式ほんと楽しみ!

良介

めっちゃ緊張する…

さやか

式場もスタッフさんもいい感じだったし成功するといいな

良介

じゃあもう今日は寝ようか、笑

さやか

楽しみすぎて寝れないかも、笑

良介

あはは、…俺多分さやかのこと一生忘れない。本当にありがとう。大好きだよ。

さやか

うん?おやすみ、笑

次の日

さやか

はぁぁ、緊張するね

良介

だね…

この時まで私達は

とても幸せだった。

神父

あなたたちは、

神父

健やかなる時も、病める時も、喜びの時も、悲しみの時も

神父

お互いを愛し、敬い、慰め、助け、命ある限り真心を尽くすことを

神父

誓いますか?

良介,さやか

はい、誓います。

神父

それでは誓のキスを

神父

次に指輪の交換です。新郎から新婦へ

幸せな音楽と共に

スタッフさんが指輪を持ってくる。

良介

さやか、大好きだよ。

良介は小声でそう言い

左の薬指にはめようとした瞬間…

ドサッ

さやか

えっ?

さやか

りょ…すけ?どうしたのっ!?

良介

っうぅ…

さやか

ちょ、何の演出?

良介母

きゅ、救急車を呼んでください!

スタッフ

…はい!

何が起こっているのか

わからなかった。

病院に着いた時には

もう良介は息を引き取っていた。

さやか

なん…で

さやか

りょう…すけ__

さやか

私を置いていかないでよ…

いくら叫んでも

いくら想っても

いくら願っても

良介は帰ってこなかった。

何時間泣いたんだろう。

良介母

さやか…ちゃん、グスン

さやか

りょ、すけのおか…さん、ヒック

良介母

ごめん、ね…

良介母

実は良介ね…

「病気だったの。」

私は何も知らなかった。

何もしてあげられなかった。

良介母

1年くらいしか生きられませんって前から言われてたの。グスン

良介母

本当は、ね…結婚式の少し前が寿命だったの…

良介母

でも良介、すごっ…く頑張ってたのよ

さやか

っ、ヒック

私は泣くことしかできなかった。

1番近くで見てたはずなのに。

良介母

絶対結婚式は挙げるって、電話で何回もっ、グスン

良介母

それで…ね

良介母

きの…う手紙を預かったの。

さやか

て…がみ?

良介母

さやかちゃん宛のものよ

良介母

これっ、

真っ白な封筒に

良介独特の字で

「奥野さやか様へ」

と書かれている。

良介母

帰ってゆっくり…ヒック 読んでね、

さやか

はいっ、

________

奥野さやか様へ

これを読んでいるということは俺はもうこの世には居ないんだね。

さやかを1人にしてごめんな。

俺はさやかと出会う前から病気だったんだ。

病気とかカッコ悪くてさやかには言えなかった。ごめんな。

俺はもうこの世には居ないんだ。

だから、

こんなこというのは嫌だけど

他の奴と幸せになれ。

さやかに似合う良い奴は俺以外にもいると思う。

まあ、俺が1番さやかとお似合いだけどな?笑

さやかの幸せが俺の幸せなんだ。

だから、

俺の事はもう忘れろ。

って言っても無理だよな。笑

とにかくもう俺の事を思って泣くのはやめろ。

それが言いたいだけ。

さやかと初めて出会った日のことは死んでも忘れない。

俺の、初恋だよ。

俺はいつまでもさやかのこと空から見守ってる。

ちゃんと幸せにならなかったら許さないからな?笑

じゃあな、

良介より。

さやか

っ、りょーすけぇぇぇえええ!いなくならないでぇぇぇえええ、うわぁぁぁん、ヒックヒック

私は1人崩れ落ち子供のように泣き続けた。

神様。

本当にいるのなら、

もう一度だけでいいから

良介に会わせてください__

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