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殺したい僕と死にたい君。

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殺したい僕と死にたい君。

6 - 永遠だと思った愛

♥

283

2023年06月24日

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ジョングガに送ったメッセージはすぐに既読になった

これでジョングガが来なかったら、

本当に死んでしまおう

そのぐらいの覚悟だった

返信はなく、そのまま一時間が経過した

テヒョン

、、、

夏と言っても夜は冷える

おれは体を縮こませてしゃがんだ

ジョングガを信じて待ち続けた

さらに30分後

来る気配が全くない

テヒョン

、、、心配して、来てくれると思ったんだけどな、

橋の柵に足をかける

深呼吸をして柵の上に立った

不思議と怖くなかった

テヒョン

ジョングガ、、愛してる、

落ちそうになったその時、

ジョングク

ヒョン

テヒョン

ッ、、!

振り向けなかった

後ろに、大好きな人がいる

ジョングク

ダメですよヒョン

ジョングク

自殺なんてさせません

テヒョン

来てくれたんだ、

ジョングク

当たり前ですよ

ジョングク

こっち向いてください

テヒョン

ジョングガっ

柵から飛び降りて、ジョングガを抱き締めた

ジョングク

危ないですよ笑

テヒョン

ジョングガがいないと生きていけないよ、、

テヒョン

殺人鬼だとしても、おれはジョングガを愛してる

テヒョン

だから離れていかないでッ、

ジョングク

僕のこと、怖くないんですか

テヒョン

怖くないよ

テヒョン

だって、愛してくれてるから

ジョングク

、、、よかった

ジョングク

帰りましょうか

家に帰ってきてから、おれは再び地下室に入った

テヒョン

、、、ッ

血を見るのは嫌だったけれど、この道具たちを処分しなければいけない

ジョングガにこれ以上人を殺してほしくない

ジョングク

気になる物でもありましたか?

シャワーを浴びていたジョングガが地下室に入ってきた

テヒョン

正直気になる物だらけだけど、

テヒョン

この道具、全部処分しようよ

ジョングク

、、、また今度やりましょう

ジョングク

今日はもう遅いし

テヒョン

そうだね

テヒョン

、、、ねぇ

テヒョン

これまでに何人殺したの?

ジョングク

数えてないです

テヒョン

そっか、、

ジョングク

まぁ、捕まったら確実に死刑になる人数は殺してますけどね

テヒョン

ッ、、、!

テヒョン

絶対に捕まらないでね

テヒョン

死んじゃうなんていや

ジョングク

ヒョンは可愛いですね笑

ジョングク

そろそろ寝ましょうか

ジョングク

上行きましょ

テヒョン

うん

ジョングク

ヒョン、おやすみなさい

テヒョン

おやすみ

髪を撫でるとすぐに寝てしまったヒョンの顔を見つめます

この人を傷つけたくない

一生かけて守りたい

未だにそんな事を思う自分が不思議で仕方ありません

ヒョンを見ていると何故か泣きたくなります

心がどんどん浄化されていく気がして、

許されることのない罪を犯してしまったこんな僕を、

一生懸命に愛してくれている

その愛に応えたい

ジョングク

こんな僕でごめんなさい、

僕の瞳から、二度と流れることの無いと思っていた涙がこぼれ落ちました

ジョングク

ヒョン、、

ジョングク

愛してます

テヒョン

、、、ん

目を開けると目の前にジョングガの寝顔が見えた

なんて綺麗な顔なんだろう

分かっていても、見る度に驚いてしまう

テヒョン

じょんぐがぁ、

テヒョン

おきて、

呼び掛けても起きる気配がない

諦めてベッドを抜け出し、リビングへ向かうことにした

テヒョン

そうだっ!

テヒョン

朝ご飯作ろっ

何作ろう

ジョングガ喜んでくれるかなぁ

テヒョン

とりあえず卵焼こう

フライパンで卵を焼いていると、

急にバックハグされた

ジョングク

おはようございます、

ジョングク

朝ご飯作ってくれてるんですか?

テヒョン

おはよ

テヒョン

そうだよ

テヒョン

たまには作ろうと思って

ジョングク

あ〜なんて可愛いんですかあなたは

ジョングク

結婚してください

テヒョン

結婚?!

ジョングク

嫌ですか?

テヒョン

嫌じゃないっ!嬉しい

ジョングク

まだ先の話ですけどね笑

ジョングク

火傷しないように気をつけてください

テヒョン

はーい

幸せだな

大好きな人と過ごす朝

二人きりの甘い空間

本当に生きていて良かったと思える

テヒョン

いい天気!

ジョングク

お散歩日和ですね

手を繋いで青空の下を歩く

テヒョン

、、、こんな、堂々と歩いてて大丈夫かな、

テヒョン

ジョングガ、、捕まっちゃうかな

嫌でも気になってしまう

ジョングク

証拠は一切残してないので大丈夫ですよ

ジョングク

ニュースに僕の情報が出ることもなかったし、

ジョングク

ヒョンは何も気にしなくていいですよ

テヒョン

そっか、、

テヒョン

なんかごめんね、変なこと聞いちゃって

ジョングク

いえ、、罪を犯した僕が悪いので、

ジョングク

僕の方がごめんなさいですよ

テヒョン

そんな、、

テヒョン

今こういう話するの辞めよう

ジョングク

ですね笑

時々ジョングガが分からない

すごく愛してるし、この先もずっと一緒にいたいと思う

だけど、

なんでそんなに堂々としていられるの

警察が怖くないの?

なんで人を殺しているのに笑っていられるの

考えていることが分からない

ジョングク

ヒョン?

テヒョン

あ、ごめん、

テヒョン

行こっか

ジョングク

はい

テヒョン

今日楽しかったね

ジョングク

そうですね笑

テヒョン

ジョングガすごい食べるからびっくりしちゃった笑

ジョングク

お腹空いてたんですよ、笑

テヒョン

でも疲れちゃったぁ

テヒョン

シャワー浴びて寝よー

ジョングク

僕は後で行くので先に浴びてて下さい

テヒョン

はーい

ヒョンが浴室に入ったのを確認してから僕は地下室へ向かいます

そっと地下室の扉を閉めて、

机の上に並べてあるカッターナイフの一つを手に取ります

ジョングク

、、、これで

ジョングク

何人死んだかって、?

刃先を見つめ、微笑みます

ジョングク

そんなの、わざわざ数えませんよ

殺したい僕と死にたい君。

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