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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

テヒョン

どこ行っちゃったの

後で来るって言ったのに全然来ないから、先に出ちゃったよジョングガ

リビングにも寝室にもいないから最後に地下室へ続く扉の前に立った

テヒョン

下にいるのかな

おれはそっと扉を開けて中に入った

テヒョン

ジョングガ?

部屋の真ん中に、カッターナイフを持つジョングガが立っていた

ジョングク

ヒョン、、髪、拭かないと風邪引きますよ

テヒョン

、、、何してるの

ジョングク

あぁ、処分しようと思って

テヒョン

あ、そうなんだ

テヒョン

手伝うよ

ジョングガの表情は暗くて良く見えない

ジョングク

怪我しますよヒョン

ジョングク

ナイフは僕がやります

テヒョン

、、、ジョングガ、このノートも捨てる?

床に落ちていた日記を拾い上げる

ジョングク

はい

ジョングク

もう必要ないので

テヒョン

おれ、もらってもいい?

ジョングク

いいですけど

ジョングク

どうして?

テヒョン

おれのこと、愛してくれてるって事が言葉で書いてあって、

テヒョン

嬉しいから、

ジョングク

そんな理由ですか笑

ジョングク

ほんと可愛いですね

ジョングガのことを信用していない訳じゃない

ただ、何かあった時にこのノートが役に立つかもしれないから

あれ、、おれ、ジョングガのこと愛してるのに、

どうしてそんな事を思ってるんだろう

テヒョン

、、、やっぱり、捨てようかな

ジョングク

そうですか笑

テヒョン

うん笑

ジョングク

、、、ヒョン

テヒョン

ん?

ジョングク

もし、僕がまた人を殺したら、

ジョングク

怒りますか?

テヒョン

きっと、怒りより悲しみが大きいと思う

テヒョン

これ以上、罪を重ねて欲しくないから

ジョングク

そう、ですか、

ジョングク

先に言っておきますねヒョン

ジョングク

僕はきっとまた衝動的に人を殺したくなります

ジョングク

自分では抑えられないんです

ジョングク

いつかヒョンのことを、

ジョングク

殺そうとするかもしれない

テヒョン

、、、っ

ジョングク

その時は、

ジョングク

僕を殺してください

テヒョン

え、

ジョングク

ヒョンに殺されるなら、苦しくない

ジョングク

きっと安心して地獄へ行ける

そんな事、おれには出来ない

ジョングガを殺すなんて、

テヒョン

無理、、だよ、

テヒョン

その時になったら、おれは大人しく殺されるから、

テヒョン

おれ、元々死にたかったし、

ジョングク

、、、ヒョンには生きていて欲しいんですよ

ジョングク

それに、

ジョングク

まだそうなるとは限らないので大丈夫です

テヒョン

そう、だね、

テヒョン

、、、

隣で眠るジョングガを見つめながら、

小さくため息をついた

おれ、これからどうなるんだろう

ジョングガはきっと、精神異常者というものだろう

よく耳にする、サイコパスや、ソシオパスのように

テヒョン

それでも愛してるおれは

テヒョン

おかしいかな、

ジョングク

んん、、ひょん、

テヒョン

起こしちゃった、?

ジョングク

、、愛して、ます、、

テヒョン

寝言、、

あれ、なんで涙が、

最初は知らなかった

ジョングガが殺人鬼なんて

知ってからも気持ちが変わることは無かった

これからだって変わらない

テヒョン

どこにも行かないで、

ジョングガにキスを落としてから

おれの意識は暗闇へ引き込まれた

テヒョン

前も来たよね〜

テヒョン

ジョングガ貝殻くれた時

ジョングク

ですね〜

ヒョンと二人で前も来た海を眺めます

休日だからかそれなりに人がいて、

海で泳ぐ子供を見守る母親、犬と一緒に歩く男性、仲良さそうに話す家族

全てが輝いて見えました

でもそれ以上に、

僕の中から抑えることの出来ない殺意が出てきてしまいました

ヒョンの前で人殺しをする訳にはいきません

ジョングク

ヒョン、ここで待っていてください

ジョングク

飲み物買ってきます

テヒョン

じゃあおれも、、

ジョングク

僕一人で行けますよ

テヒョン

、、わかった

テヒョン

気をつけてね

ジョングク

はいはい笑

ヒョンの所から見えない場所まで歩き、岩場で遊んでいる女性二人に近づきます

ジョングク

そんな所で遊んでると危ないですよ

女性1

わぁ〜君綺麗な顔してるね!

女性1

イケメン!

女性2

お姉さんと遊ぼ?

ジョングク

もちろん

ジョングク

最初からそのつもりでしたよ

女性の肩を掴み、近くに落ちていた岩の破片で頭を殴ります

女性1

ッ!!

女性2

キャアア!!

女性2

誰かッ、、

1人目が気を失ったのを確認し、2人目を捕まえ、頭を水の中に押し付けます

しばらく抵抗していましたがだんだんと抵抗する力が弱くなり、

力が抜けました

彼女が死んだのを確認し、死体を沈めると、再び1人目の方へ向かいます

女性1

や、、め、て、

ジョングク

なんだ

ジョングク

気絶してたんじゃないんですか

女性1

お願い、、殺さないでッ、、

ジョングク

それは無理なお願いですね

女性の首を絞めていきます

女性1

かはッ

あぁ、この瞬間がたまらなく好きなんです

命が尽きようとするこの瞬間が

女性の体から力が抜けると、彼女を海へ放り投げました

ジョングク

はぁ、、、

ジョングク

ヒョンに飲み物買ってあげないと

ジョングク

ヒョーン

ジョングク

買ってきましたよ

テヒョン

ありがとジョングガ、、って

テヒョン

なんでそんなびしょ濡れなの笑

ジョングク

あぁ、

ジョングク

子供に水かけられて、笑

テヒョン

ジョングガは子供にも人気なんだ

ジョングク

そうみたいです笑

ジョングク

そろそろ行きましょうか

テヒョン

そうだね

「きゃああああ!!」

「誰か!!人が、人が死んでる!」

テヒョン

え、、ッ

ジョングク

、、、ヒョンは見ない方がいいです

テヒョン

ジョングガ、

ジョングク

帰りましょう

テヒョン

でもッ

ジョングク

テヒョニヒョン

テヒョン

(ビクッ)

おれを見るジョングガの目は、

びっくりするぐらい冷たかった

ジョングク

帰りますよ

テヒョン

うん、、

テヒョン

ねぇ、、

テヒョン

ジョングガ、、ッ

車に乗ってから家に着くまで、ジョングガが口を開くことは無かった

テヒョン

こっち見てよ、、、ッ

ジョングク

ごめんなさい、ヒョン

優しく抱き締められる

聞きたくないけど、聞かなきゃ、、

テヒョン

さっきの、、ジョングガやってないよね?

テヒョン

ジョングガじゃないよね

ジョングク

、、、

テヒョン

ねぇ、、、ッ

テヒョン

おれはジョングガを信じたいんだよ、

ジョングク

、、僕がやりました、

テヒョン

ッ!!

テヒョン

なんで、、ッ

分かっていてもショックで崩れ落ちる

ジョングク

ごめんなさい

ジョングク

ヒョン、、、

ジョングク

ごめんなさい、

テヒョン

謝るなら最初から殺さないでよ!

テヒョン

これ以上ッ、罪を重ねないで、

ジョングク

、、ヒョンは、こんな僕でも愛してくれますか、?

テヒョン

ッ!!

すぐに答えられなかった

ジョングガを見ていられなくておれは無言で部屋を出た

テヒョン

ジョングガのばかッ、

ベッドの上でそう呟いた

殺意が抑えられないことは分かっていた

だけど、

テヒョン

どうして、、ッ

泣きたくなくても涙が止まらない

ジョングガが許せない

でもそれ以上に、

そんなジョングガを心の底から愛している自分が許せなかった

コンコンッ

ジョングク

ヒョン、、入りますよ?

テヒョン

入ってこないでッ!

ジョングク

、、分かりました、

ジョングク

今夜はソファーで寝ますね

違う、こんな事がしたいんじゃない

ジョングガを傷つけたい訳じゃない

テヒョン

ごめんねジョングガ、

その言葉がジョングガに届くことは無かった

殺したい僕と死にたい君。

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