まふまふside
まふまふ
全速力で草を掻き分ける。
後ろから微かに聞こえる 大名様の怒号から逃れるように。
目に見えない、 大好きなあなたの痕跡を辿るように。
まふまふ
僕は一際背の高い草を 跳ね除けるように飛び込んだ。
ドンッ
まふまふ
???
僕は誰かとぶつかって、 そのまま倒れ込んだ。
まふまふ
まふまふ
僕は痛むからだを素早く起こして、 相手の様子を窺う。
万が一相手が敵だったら、 倒れたままだと殺されちゃうからね。
???
???
草の影に倒れて隠れてしまった その人物は、 弾かれたように立ち上がった。
丸くしたその目は、 夜空を注ぎ込んだような深い色。
抜けるように白い肌。
こんな血なまぐさい戦場に そぐわない、美しい人。
そらる
会いたかった人。
まふまふ
そらるさんは顔をほころばせると、 こっちに手を伸ばした。
まふまふ
ぱしっと音を立てて、 僕はそらるさんの手を 弾いてしまった。
そらる
そらるさんは困惑したような表情で 僕を見つめる。
まふまふ
僕は自分の手のひらを、 ぎゅっと握りこんだ。
まふまふ
そらる
そらるさんの細くてしなやかな指が、 僕の真っ赤に染った右手を包み込む。
ぎゅっと、ゆっくりと、 力が込められていく。
そらる
そらる
そらる
そらるさんの白い指も、 赤くなっていく。
そらる
そらる
そらるさんは眉を寄せて、 澄んだ瞳を真っ直ぐ僕に向ける。
まふまふ
僕は恐る恐る、 もう片方の手で、そらるさんの手を 握り返す。
そっとそらるさんの方を見ると…
本当に、本当に幸せそうに、 笑ってた。
まふまふ
…………あぁ。
この人を好きになって良かった。
まふまふ
遠くから、大名様の怒号が 聞こえてくる。
今度は迷わずに、 握った手に力を込めた。
まふまふ
まふまふ
まふまふ
僕のその声に、 貴方は頼もしく頷いた。
まふまふside
まふまふ
まふまふ
僕はそらるさんの視界を 塞がないように、 少し横にずれて振り返る。
そらる
そらるさんは 綺麗な目を大きく見開いて、 ひたすら目の前の景色を見つめた。
僕が、 ずっと連れて行きたかった場所。
一面が菜の花で覆われた、 黄色い原っぱ。
僕と、師匠の、思い出の場所。
まふまふ
僕の人生を終わらせるときはここ… って、決めてたんだ。
まふまふ
まふまふ
そらる
そらる
まふまふ
まふまふ
まふまふ
そらる
まふまふ
僕は腰に差してある短刀を、 ゆっくりと引き抜く。
そらる
そらる
そして、そらるさんの手を取って その短刀を優しく握らせる。
そらるさんは不安そうな目で、 僕を見つめた。
まふまふ
そらる
まふまふ
まふまふ
まふまふ
ノンカフェイン
ノンカフェイン
ノンカフェイン
ノンカフェイン
ノンカフェイン
ノンカフェイン
ノンカフェイン
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コメント
17件
まふそらに見えてきた…
相変わらず面白い…まふくん死なないでそらるさんと幸せになって!!(இДஇ )
あれ視界が滲んでる,,, 気のせいか,,, ハートゥぅぅぅぅ!←