槻 .
おはよ 、刀也
明け方 .
刀也が牢の前に
姿を現した .
牢の鍵を開け
私の傍に来た刀也は
私の手を掴んだ .
刀也 .
槻 、貴方 ..
槻 .
あ . 来た ?
私がそう言うと
刀也 .
来た ? じゃなくて ..
刀也 .
はぁ .
刀也は頭に手を当て
やれやれ . という風に
ため息をついた .
刀也 .
部屋足りないので
大部屋に移りますよ .
大部屋に移りますよ .
槻 .
やった ッ .
刀也 .
先輩達 も
刀也 .
緊急仕事です .
私の手を
掴んだまま
刀也は2人を起こした .
2人は目を擦りながら
私と刀也を見た .
叶 .
ん .. 眠い ..
葛葉 .
俺 、夜行性だから
刀也 .
関係ありません .
やっと 手を離してもらえた .
皆はまた私を置いて
看守部屋に戻っていった .
暫くすると
刀也は戻ってきて
私の片手に手錠をかけた .
刀也 .
大部屋の準備出来たので
刀也 .
移動しましょう .
槻 .
おけ .
槻 .
大丈夫 ?
私がそう言うと
刀也 .
大丈夫 .
表情を緩めた .
大部屋に着く .
刀也 .
はい 、まず質問に
答えろ .
答えろ .
手錠を外し
刀也は
怖いくらいの笑顔を
浮かべた .
刀也 .
槻 、この人数を
どう説明する ?
どう説明する ?
槻 .
勝手に犯罪起こした
指名手配犯
指名手配犯
刀也 .
アンタのお仲間
じゃなくて ?
じゃなくて ?
私は 、当たり前のように
嘘をついて
誤魔化すように言った .
槻 .
仲間ではない .
槻 .
だけど 、仲はいい .
刀也 .
分かりました .
信用しましょう .
信用しましょう .
槻 .
ありがとう
( ちょろい .. )
( ちょろい .. )
刀也 .
その代わり何かあったら
部屋分けるからな ,
部屋分けるからな ,
槻 .
は ~ い
人を疑う事を知れ ..
と思いながら
適当に返事をした .
看守が全員出て行く .
その背中を見届けると
私は口を開いた .
槻 .
さて 、諸君 !