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10ヶ月前 長野県•未宝岳
長野県警捜査一課に所属する大和敢助と澤田凪は、雪が降り積もる林の中を走っていた。 前方には、ライフルを持った男が走っている
男は走りながら振り返り、拳銃を持って追いかけてくる大和と凪の姿を見つけて、ヒッと声を上げていた
大和敢助
澤田凪
走るスピードを速めた男を、大和と凪が追う
澤田凪
その時、男が走る獣道より一段高い所にある林道に、一台の車が停まっているのに気づいた。 吹雪いているせいでよく見えないが、上着のフードを被った何者かが車の外で作業をしている
澤田凪
大和敢助
2人が呼びかけた途端、前を走っていた男が足を止めて振り返り、ライフルを構えた
澤田凪
ダーーーーーン!
大和敢助
凪は身を投げ出して大和を庇った。 ライフルの弾は右目を抉り、凪はガクリと顔を押さえながら片膝をついた。 白い雪の上に鮮血がボタボタと落ちる
澤田凪
大和敢助
大和はそう言うと、凪の前に座り込み背中を向けた
大和敢助
澤田凪
凪は大和の行動に驚き、少し躊躇ってしまった
大和敢助
澤田凪
凪が大和の背中に乗ろうとした時…
ダーーーーーーーン!
さっきと同じ銃声が聞こえた。 あたりは白い雪煙で覆われていて、どこから聞こえたのかさっぱりわからない
澤田凪
凪が驚きのあまり戸惑っていると、どこからか呻き声が聞こえた…
大和敢助
大和だった。 雪煙と吹雪のせいで見えなかったが、どうやらさっきのライフル弾が大和に当たったらしい
澤田凪
ライフル弾は大和の左目を掠め、先ほどの凪と同じように顔を押さえ片膝をつき、血を流していた
澤田凪
銃の反響音が止んだ途端、地鳴りのような音が上の方から聞こえてきた。 顔を押さえながら山頂を見上げると、雪煙の中に巨大な白い壁が立ち上がっていた
轟音と共に落下する白い壁は、凄まじい勢いで行手にあるものを薙ぎ倒しながら、大和と凪に向かって押し寄せてくる
次の瞬間、強烈な爆風が2人を襲った。吹き飛ばされた大和の目に、間近に迫った巨大な白い雪煙が写る
真っ白な爆流は、一瞬のうちに大和と凪を飲み込んだ。雪に紛れていた鋭く尖った木の枝が、大和の左目に突き刺さり、2人は暗闇の中をどこまでも流されていった…
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