テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ブルー
ブルー
ブルー
ブルーは誰に言うまでもなくそう呟いて、あの日レッドと出会った木の幹に体重も預ける
不思議な事に、幽霊の彼の体は、木を貫通しなかった
ブルー
ふう、と、一つ大きく鼻から息を漏らす
ブルー
ブルー
ブルー
ブルー
ブルー
約束から一週間が過ぎたが、日が浅いからな気もするものの一日も彼が顔を出さなかった事は無い
驚きつつも、ブルーにとって嬉しい事だった
ブルー
ブルー
今日の気温もザ・夏と言わんばかりに太陽が照りつけている
日本の夏は湿度が高くてムシムシしている日が多いが、自分だけカラッとしていると笑ってしまう
タッタッ……
ブルー
ブルーは聞こえた方を見て目を細めて笑った
見えていたのかと疑う程ピッタリなタイミングで建物の裏から人が来る
夏に似合う赤い髪の上にフェイスタオルを被る青年。
彼は幽霊であるはずのブルーを見つけると、笑う
レッド
レッド
ブルー
ブルー
ブルー
レッド
レッドと話すのは本当に楽しいと、ブルーは深く感じる
一時間の長い会話が、たったの十分に思えるのだから
レッドが飛ばすボケに、ブルーはすかさず突っ込みで返した
レッド
ブルー
レッドがいきなり真面目な雰囲気を出して話す
ブルーはちょっと面食らった感じだった
レッド
レッド
レッド
ブルー
ブルーは考えているのか口をつぐみ、数分黙り込む
その間レッドは茶々を入れようとせずただ静かに見ていた。
数分後、ブルーはレッドの顔を見つめて言った
ブルー
ブルー
レッド
レッド
ブルー
ブルー
ブルー
レッド
レッドがポツリと呟く
ブルーは気になったものの、話を続ける
ブルー
ブルー
ブルー
レッド
ブルー
ブルー
レッド
ブルー
変な返答をしたレッドをブルーはこっそりと見ると、ちょっと嬉しそうだった
正直じゃねぇな、とブルーは表に出さず笑う
ブルー
レッド
レッド
ブルー
レッド
ブルー
ブルー
レッド
レッド
レッド
レッド
レッド
ブルー
ブルーは真剣な表情になると、もう来ちまったか、と空気にそっくりな声で言った
あれはただの独り言だったっぽいが、真剣な表情は変わらない。
大きな溜め息を一つ付いたブルーは、レッドと向き合った
レッドは並々ならぬ気配を悟り、背筋を伸ばす
ブルー
レッド
ブルー
ブルー
レッド
ブルー
ブルー
レッド
レッドはパチンと指を鳴らす
文章が出来上がっていなかったのか、頭を空に持ち上げて「え〜、」と途切れ途切れになりながら答える
レッド
ブルー
レッド
レッドが苦笑していると、ブルーが木の下の地面に座る
その体は、幽霊と確信した時みたいに透けていた
ブルーは悲しそうに身体を見つめる
ブルー
ブルー
ブルー
ブルー
レッド
ブルー
ブルーは首を左右に振る
いつの間にかブルーの体は元に戻っていた
レッドは頭が「?」で埋め尽くされている様だった
ブルー
ブルー
レッド
レッド
ブルー
ブルー
ブルー
ブルー
よいしょとブルーは立ち、とうに他界した拳を握る
ブルー
レッド
レッド
レッド
レッドは質素だが誰よりも心のこもった笑顔を見せた
あまりに珍しかったからか、ブルーは目を大きく見開く
レッド
レッド
レッド
ブルー
ブルーは本当に驚いた顔をしたまま固まっている
けどレッドの事を直視して、手でグットサインを作ると、偽りのない笑みを零した
ブルー
ブルー
レッド
レッド
レッド
ブルー
ブルー
レッド
ブルー
ブルー
レッド
レッドは木の下から離れ、建物の前へと進み、ブルーから見えぬ所へ去った
レッド
チャリン……
賽銭箱に五円玉を投げ入れる彼は、そう言った
コメント
4件
フォォォォォオオオオ←なんなのこいつ? リーブの語彙力やばすぎるッッ ほんとすごい…尊敬する⸜(*ˊᗜˋ*)⸝ あと、続きが楽しみすぎるぅううう!!